おたる水族館、敷地内に「勝手にいる」生き物をグッズ化してしまう どういう発想?担当者に聞くと...「彼らも仲間」
勝手にいるけど「仲間」
いったいどうして、「勝手にいる」ヤツらを、グッズに?
Jタウンネット記者は28日、おたる水族館(北海道小樽市)・総務部営業課のショップ担当者に話を聞いた。
今回話題となったミニハンドタオルの「勝手にいます」シリーズが販売開始されたのは2020年1月。だが、オリジナルミニタオル自体は10年以上前から、飼育している生き物のデザインで販売しているという。
「毎年、少しずつ種類を増やしていく中で、次は何にしようかという話になったとき、飼育はしていないカラスやカモメもペンギンショーに乱入しているので、おたる水族館の仲間なんじゃないか、という話になりました。私も含め、個人的にカラスが好きだというスタッフもいたことから、グッズ化してみました」(ショップ担当者)
なお、商品名に「(勝手にいます)」という注釈をつけたのは、「あくまで飼育している生き物ではないことをお客様に周知するためです」とのことだ。
現在、オリジナルミニタオルの「勝手にいます」シリーズは、ハシボソガラス、ウミネコ、オオセグロカモメ、スズメの4種類。だが、全て今回話題となったことを受けて、館内・オンラインの2つのショップで完売している。取材に応じた担当者も、今まではポツポツとしか売れていなかった「勝手にいます」シリーズ」の注文がオンラインショップにたくさん入っていたことから、今回話題となっていることを知ったのだそう。
大反響について担当者は
「観光で来た道外の方とお話しすると、小樽に水族館があるというのを知らなかったという方も結構いらっしゃいます。これをきっかけにおたる水族館のことを知ってもらえて嬉しいです」
とコメント。完売中の「勝手にいます」シリーズのミニタオルは9月下旬に入荷予定だ。