「旅の途中で出会ったずぶ濡れの男。『必ずここに電話して』と渡された番号にかけてみると...」(新潟県・60代男性)
「今すぐに行くからそこで待ってて」
雨が上がると、彼は別れ際に電話番号を書いたメモを渡し「帰りに別府を通るなら必ずここに電話して」と言って帰って行きました。
夕方、別府を通る時に公衆電話から連絡すると、彼はこう言いました。
「今すぐに行くからそこで待ってて」
そして彼は私を自宅へ招待してくれたのです。お母さんの料理と麦焼酎とバイク話で夜遅くまで過ごし、布団も用意してもらいゆっくりと休ませて頂きました。
翌朝起きると彼は仕事で会えませんでしたが、朝食まで用意されていました。なんとお礼を言ったらいいのかも分からず、お母さんに見送られて出発しました。
道中電話番号のメモもなくしてしまい、連絡手段もないまま今日に至ります。
携帯がないあの時代、名前も年齢もお互い分かりません。写真もなく、記憶に残っているのは彼がグリーンのカワサキに乗っていたことだけです。
あの日の出会いと親切にされた事は私の人生一生の思い出で宝物です。
ありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)