記録的猛暑の北海道では、すでに「冬支度」が始まっているらしい 8月にズラリ並ぶストーブに驚愕「さすがに早くね?」
2023年夏、北の大地・北海道は記録的な猛暑に見舞われた。
函館で24日、岩見沢で28日、小樽で20日、根室で6日と「真夏日」の年間日数の最多記録を更新。さらに24日、環境省と気象庁が初めて北海道全域に熱中症警戒アラートを発表したのだ。
そんな北海道だが......もう"冬支度"が始まっているようだ。
こちらはあるX(ツイッター)ユーザーが、8月16日に投稿した写真。
同日、ホームセンターの「DCM中標津店」の店内で撮影したという1枚には、なんと大量のストーブが陳列されているではないか!
北海道の冬は厳しいと言っても、いくら何でも早すぎやしないか? これが、普通のことなのだろうか?
8月29日、Jタウンネット記者はDCM(東京都品川区)を取材した。
7月末から販売開始
取材に応じてくれた広報担当の佐藤義一さんによると、写真が撮影されたDCM中標津店では7月31日からストーブを販売している。
地域によって前後はするものの、北海道内の他店舗でも「8月のお盆頃から9月にかけて店内の目立つ売場へ陳列されて、販売が開始されます」と佐藤さんは説明する。
夏からストーブが販売される光景に、他県民と思しきユーザーからは「さすがに早くね?」、「これから、強烈な残暑が来るというのに...」といった声が寄せられていた。
どうしてこんなに早くからストーブを販売するのか。佐藤さんは、
「北海道のストーブの最初の販売ピークは多少の前後あっても9月末から10月。次が12月となります。お客様もお盆過ぎから冬の準備を意識されている方が多い状況です」
と教えてくれた。
そもそも、冷房用品や衣料、寝具、玩具など、いわゆる「夏物」呼ばれる商品はお盆頃を境に販売が落ち着くため、売場を縮小する。そして、種類が多く、売場に占める割合も大きい暖房用品は、売場作成にも時間を要することから、夏物商品の縮小とともに売場展開を始めるのだとか。
「できるだけ早めに展開することで、シーズン前にお客様へ商品を紹介することができ、冬の準備を意識していただくことも可能になります」(佐藤さん)
また、北海道に限らず、北東北の特に降雪の多い地域の店舗でも、夏からストーブ販売を始めているのこと。
8月下旬となっても暑い日が続いている中でも、雪国の住民は冬の厳しさを忘れないということだろう。