「カステラは売っていません」 自動車販売店なのに...謎看板が生まれた理由とは
高知県高知市の自動車販売店「カーパルコ長﨑屋」は、不思議な看板を掲げている。
「カステラは売っていません」
......自動車販売ではなく、"カステラ不販売"がメインになってしまっているのである。
これでは遠くから見た時、「ああ、ここではカステラは売っていないんだな」ということしか分からないではないか。
Googleストリートビューで見てみると、看板はどちらの面でもカステラを売っていないことをアピールしている。
なぜなのか。Jタウンネット記者は2023年7月26日、同社の会長・長﨑慧郎(ながさきけいろう)さんに話を聞いた。
会長「看板を出すのが夢だった」
長﨑さんによると、看板が設置されたのは1995年のこと。道路拡張が行われて店舗の敷地面積が狭くなったのを機に設置を決めた。
「看板を出すのが夢だった」と長﨑さん。夢の実現に向けて準備をしている時、「看板にどんな文字を入れようか」と悩んだ。
「ただ店の名前を入れても面白くないし......。勇気のいる決断でしたが、私の名前と引っかけて『カステラは売っていません』にしようと思いついたんです。長崎県と言えばカステラが有名ですからね」
自動車販売店なのに、「カステラは売っていません」と書けばインパクトがあるとも考えた。狙いは的中し、設置してまもなくの頃に『ズームイン!!朝!』(日本テレビ系)で取り上げられるなど評判になったという。
「インパクトがあり過ぎたのか、看板ばっかり有名になってしまいましたね(笑)」(長﨑さん)
看板は8月にリニューアル予定。デザインはそのまま、ネオン管を外し、文字部分を塗装し直す予定とのことだ。