「大学3年生、野宿の旅。ヒッチハイクをしていたらウッカリ族車を止めてしまって...」(神奈川県・50代男性)
「しまった!」
葉山側からスタートしたのですが、途中、御用邸を警備する警官に職務質問をされ、不審者として葉山署に連れて行かれてしまいました。
とはいえ、持ち物を検査され、危険物を持っていないことが分かるとすぐに解放してもらえて、それからは海岸線をひたすら歩くことに。
1日目の最初の食事のとき、缶詰を食べようとして箸がなかったのですが、どうやって食べようと悩んだ結果、「手で食べればいい!」。そんな些細だけれど新鮮な気付きを得た後、砂浜で寝たのですが、真夜中に水の音で目覚めました。満潮で足元まで水が迫ってきていたのです。おまけに雨まで降ってきています。
慌てて海沿いの道路に上がり、とぼとぼと歩きはじめました。しかし、すでに真夜中で怖くなり、時折通りかかる車に乗せてもらおうと合図をしましたが、なかなか停まってはもらえません。
50台目ぐらいにして乗せてくれたのは、コンビニのルート配送のトラックでした。その後の道中もできるだけ海岸線を歩こうとしましたが、がけのようなところも多く......。
道路を歩いているときはとにかくヒッチハイクをしましたが、全行程の中で車に乗せてもらえたのは最初のルート配送のトラックを含め3台。そして、そのうちの1台はいわゆる「族車」でした。