繁華街のすぐそばに「オオサンショウウオ」出現 ツイッター騒然も...京都市「普通に棲息しています」
京都市「河川敷にいるときは、そのまま見守って」
大阪から頻繁に京都に通っているという投稿者・ささちさんが、京都市内でオオサンショウウオを見たのは、京都水族館以外では初めてだったという。
「『三条にいる!』というよりも、この岸をどうやって登ってきたのかという驚きが勝っていました。あとは、対岸のみなさんは身体をこちらに向けているのに、オオサンショウウオは全く気づかれることなく登ってひと息ついている、この繁華街と自然との対比が面白いなと思いました」
そして、ささちさんはオオサンショウウオに何もすることなく、その場を後にした。
「暗闇でじっとしていたので、触らず騒がず、その後の無事を祈りながらそっとして、電車の時間もあったので帰りました」
荒川や江戸川のほとりにオオサンショウウオがいようものなら、もっと大騒ぎになりそうなものだが......鴨川だと「いるよ~☆」くらいのものなのだろうか? ツイッター上でも「こんなところにオオサンショウウオがいるんですね」「すご」「何サラッとすげぇこと言ってんだこの人」といった驚きの声と「この子ちょいちょい流れてくるよな」「オオサンショウウオの季節」「大雨の翌日あるある」などの慣れた感じのコメントが入り交じっているが......。
地元民の声を聞くべく、Jタウンネット記者は22日、京都市を取材した。
文化市民局文化芸術都市推進室の文化財保護課によると、そもそも京都市内でオオサンショウウオを発見することは珍しいことではないという。
「オオサンショウウオというと山間の渓流に棲むというイメージが一般に強いですが、京都では中流域(市街地)でも普通に棲息しています」(京都市・文化財保護課)
では、もし鴨川のほとりでオオサンショウウオを発見しても、何かアクションを起こす必要はないのだろうか。記者の問いに対し、同課は次のように回答した。
「京都市では、市街地の河川も棲息域ですので、河川敷内にいる場合には基本的にそのまま見守っていただければと思います。歩道や車道、または水中へ戻れないような場所にいる場合は、京都市文化財保護課へ御一報ください。なお、急に噛みつく場合があるので、触らないようにしてください」