ビニール傘の処分、実は「MAXめんどくせえ」 駅や電車、オフィスビルの放置傘に企業は苦悩...「傘シェアリング」で解決目指す
ビニールと骨を分け、骨をテープで束ね、分別して...
使い捨て傘の処分方法は自治体によって詳細は異なるものの、基本的には以下の手順が必要となる。
① ハサミを使い、ビニールと骨組みをわける
② 骨組み部分は危ないのでテープで束ねる
③ ビニール・骨組みをそれぞれ分別して該当の収集日に出す
この手間をかけるのが面倒で、家に不要な使い捨て傘を溜めてしまい、引っ越しや大掃除のときにまとめて出す、なんて人も多いだろう。
そして、この面倒な傘の処分に頭を悩ませているのは家庭だけではない。駅や電車内に置き忘れられたビニール傘、オフィス街に打ち捨てられた廃傘、持ち主不明になってしまった使い捨て傘に、管理者は苦悩している。
そんな中で広がりを見せているのが、「使い捨て傘」をゼロにしようという取り組みだ。
マシンガンズ滝沢さんがビニール傘の解体を実演したのは、日本初の傘シェアリングサービス「アイカサ」を展開するNature Innovation Group(東京都渋谷区)が実施した記者会見内でのこと。同社はここで22年にスタートした「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」の成果を報告した。
首都圏の駅を利用する人は、アイカサの「シェアリングスポット」を見たことがあるかもしれない。
それもそのはず、同社が発表した「成果」は22年11月に首都圏大手鉄道会社10社との連携を完了したこと。
この取り組みで「アイカサ」が提示するのは、「使い捨て傘を買う」のではなく、「傘を借りる」という選択肢だ。