まさに「嘘のような本当の1枚」 飛行機の窓から撮れた「虹色の川」が不可思議すぎる
「偶然に偶然が重なって撮れた、嘘のような本当の1枚」
そんなつぶやきと共に投稿された「絶景」が、ツイッター上で注目を集めている。
こちらは、富山県在住のフォトグラファー・「kenichi.wiz」(@Kenichi_Wiz)さんが2023年6月6日に投稿した写真だ。
一面が雪で覆われた銀世界の中を、見事な七色のグラデーションに染まった川が流れている。辺りがほぼ白一色なこともあり、より虹色が強調されているようだ。
まるでファンタジー世界かのような幻想的な光景に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「何度見てもビックリ! 二度見しちゃいます」
「ゲーミング川!」
「絵かと思ったら違った。幻想的とはこのことやね」
この不思議な川は何なのか? Jタウンネット記者は16日、投稿者の「kenichi.wiz」さんに話を聞いた。
自然現象によるものではない
「kenichi.wiz」さんが「虹色の川」を撮影したのは21年2月14日の10時ごろ。北海道の女満別空港への着陸直前に、飛行機の窓から撮った風景だという。
「一瞬で過ぎる飛行機の窓からの撮影であり、撮影時はなぜ虹色なのかの理由もわからない光景だったので、自分でも『よく撮れたな』と驚きでした」(「kenichi.wiz」さん)
その後、「kenichi.wiz」さんが確認してみた結果、「虹色の川」は自然現象によるものではなかったと判明。飛行機の窓に使われた耐熱フィルム越しに撮影したことや、カメラのレンズに取り付けたフィルターによって光の向きや反射等の様々な条件が重なったことで発生した、光学現象の一種である可能性があるという。
「川のみが虹色になった明確な理由はわかりませんが、雪と川の反射率等の差により、川の部分だけに光学現象の影響が強く出た結果、川だけが虹色に見えた撮影ができたものと考えています」(「kenichi.wiz」さん)
撮影当時を振り返り、「kenichi.wiz」さんは「忘れられない瞬間になりました」と感想を述べた。
肉眼では見えない、写真の中だけの景色。まさに「嘘のような本当の1枚」と言えるのかもしれない。