「ゴールデンウィークの新幹線で暴れまわる多動の息子。周囲の人に謝る妊娠中の私に、乗客のおばさんが...」(東京都・30代女性)
「元気な子みると、嬉しいの」
私は、小学生のお兄ちゃんに「ちょっと弟を落ち着かせるから、待っててね」と言って1人で席に座らせました。
その後は、ぐずる2歳を抱えてデッキであやしたり、一方でお兄ちゃんのことも気になるので席に戻ったり、の繰り返し。最終的には2歳の子のぐずりがピークに達してしまい、ずっとデッキで抱っこしている状態でした。

下ろせ下ろせと暴れる2歳息子を抱きながら、私は周りの人に「すみません」と謝っていました。
すると、60代くらいの女性が声をかけてきたのです。
「元気でいいね! 私元気な子みると、嬉しいの。私の子は障害があって、早くに亡くなってね。子供は元気が1番よ! お母さん頑張ってね」
そう言って、彼女は名古屋で降りていかれました。
いつも多動な息子に疲れ、白い目で見られたりもしてきました。毎度気を使わなければならず、電車や新幹線に乗るのは嫌でした。優しい言葉をかけられたのは初めてで、涙が止まりませんでした。
お腹にいた赤ちゃんも元気な男の子として無事に産まれ、私はあの時言われた言葉を忘れずに、多動な息子たちの育児、頑張っています!
優しいお言葉ありがとうございました! 一生忘れません。
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