スマホをかざすと、読めるんです! 鳥取の美術館が作った「QRコード砂像」のクオリティがヤバすぎる
読み取れなかった原因は...
QR砂像の作り方は、次の通りだ。
砂と水を混ぜて押し固めた「砂の土台」を作る。その砂の土台を削り出してQRコードを彫刻していく。その際、紙に印刷して黒い部分をくり抜いたQRコードを土台に当てているという。
制作担当者は最初の砂像が読み取れなかった原因を「彫りの浅さ」だと推測する。
「自分ではかなり深く彫ったつもりだったんですが、まだ彫りが浅く、QRコードの黒い部分が読み取れなかったのだと思います。そこで、そこからまた3日ほどかけて深く彫り、影をつけ、今度こそ完成させました」(制作担当スタッフ)
QR砂像を正常に読みとることができるかどうかは、陰の濃さ、彫りの深さ、場合によっては置かれている場所の光の加減も影響があるのだとか。
「彫りが浅すぎると陰として認識されず、かといって深く彫りすぎると崩れてしまうのでそこに苦労しました。崩れてしまったところは水を含ませると再度くっつけることができるので、そうして微調整をしながら完成させました」(担当スタッフ)
なお、一度押し固めてしまえば屋内で展示する分には、手で触れたりしない限り、あまり劣化等をすることはない。年に1、2回ほどメンテナンスを行っているという。
そもそもこの砂像を美術館のスタッフが制作していたということが衝撃だが、担当スタッフは駐車場にある「ウェルカム砂像」や館内にある「ミニ砂像」の制作も手掛けている。また、現在開催中の展示「砂で世界旅行・エジプト編」の一部として屋外に展示されている動物の砂像も、スタッフらが制作したものとのこと。砂の美術館で働く人たちにとって、砂像を作ることは当然持っている技術なのかもしれない。
QRコード砂像は現在、館内(取材時点では同館3階)に展示されている。今後の館外での展示も検討中とのことだ。