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隣席の客も思わず「凝視」 新幹線でまさかのモノを運搬する女性にリアルもネットも大困惑

井上 慧果

井上 慧果

2023.05.28 08:00
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隣に座っていたら、ついつい二度見しちゃいそう......。

あまりにもユニークすぎる「荷物」を携えて新幹線に乗ったというユーザーがツイッターに現れた。

縦長の...?(画像は@MLavcaさん提供)
縦長の...?(画像は@MLavcaさん提供)

こちらは2023年5月19日、深海魚専門アパレルブランド「lavca.m」の公式ツイッターに投稿された画像。新幹線の座席のテーブル横に立てかけられているのは細長い......なんだろう? 骨?

投稿者である「lavca.m」代表の田原舞さんは画像と共に、こう呟いている。

「自信を持って言えるよ。
今、1m以上あるタカアシガニの脚を持って新幹線に乗ってる女は日本中で私だけだと。
布に巻いてカモフラージュしたけど足りなくてちょっと出ちゃったよ」

なんと、タカアシガニの脚、だった。そんなこと、ある!?

「隣の方が隠す気ないくらい凝視」

田原さんは「電車では隣の方が隠す気ないくらい凝視してたよ」とも呟いているが、それはそうである。だって、隣に座っている人が謎の骨っぽい何かと旅をしているのだから......。

衝撃的な投稿に対し、ツイッター上ではこんな声が。

「誰の骨なんだろう...って思ってそう」
「隣に座っていたら『なにあれ、、、カニ?、、、なんで?』ってチラチラガン見しちゃいます」
「今後もいない
世界中にもいない」

田原さんはなぜタカアシガニの脚を持っていたのか。そしてタカアシガニの脚と、どこへ行こうとしていたのか。Jタウンネット記者は22日、田原さんに話を聞いた。

彼らはどこから来たのか 彼らは何者か 彼らはどこへ行くのか(画像は再掲)
彼らはどこから来たのか 彼らは何者か 彼らはどこへ行くのか(画像は再掲)

田原さんがタカアシガニの脚と旅をしていたのは、5月19日。写真は東京~三島間の新幹線内で撮影したもので、ある仕事の撮影のため、千葉から静岡までタカアシガニの脚を運搬している最中だった。

車で運んだことはあったものの、電車および新幹線で持ち運んだのは初めてだったと語る田原さん。

話題のタカアシガニの脚は観音崎自然博物館(神奈川県横須賀市)で開催されていた「あにぷらまつり」というイベントで購入したもので、すでに標本済みのため匂いは皆無。しかしやはり、運搬にはなかなかの苦労があったらしい。

油断すると隣の人の足に食い込む脚

田原さんがまず困ったのは、タカアシガニの脚の「入れ物」だ。

脚が微妙な角度をしているため、ぴったり入れられるものがなく、結果として布を巻いたが、それも長さが足りずに脚の付け根が見えてしまうことに。

さらに、布に巻いているとはいえそのまま持つわけにもいかず大きなバッグに入れたのだが......。

「半分がバッグから飛び出てしまうので武器、または大きな骨を持ち歩いている人のようになってしまい職務質問されないかヒヤヒヤしました。
油断すると飛び出てる部分が私の顔にクリーンヒットしたり電車で隣の人の足に食い込んだりしたので常に気を使ってとても疲れました」(田原さん)
角度が絶妙すぎる...(画像は@MLavcaさん提供)
角度が絶妙すぎる...(画像は@MLavcaさん提供)

大きな骨らしきものを運搬していたことで、移動中はたくさんの人にチラチラ......どころか、結構しっかりめに「凝視」されてしまったそうだ。

街中でも、そしてツイッターでも大きな注目を集めた「タカアシガニの脚」。ツイッターでの反響について田原さんは「タカアシガニ本体の写真があるわけでもなく、少し見えた脚の部分の写真しか載せていないのにこんなに多くの反響をいただいてびっくりしました」とコメント。

そして、タカアシガニについて次のように語った。

「タカアシガニは、世界最大のカニとしてギネスブックに乗ったこともあるカニで、主に日本近海にしか生息しておらず(※稀に台湾での発見例あり)海外からこのカニを見るために日本に訪れる人がいたり、海外の水族館に展示された際には見たこともない行列ができるほど珍しい、日本が誇れるカニなのですが、その凄さを知らない人も多いので、この投稿でタカアシガニの知名度が年々上がってきているのを感じたし、これをきっかけにタカアシガニを知ったり、興味を持ってくれた人もいて深海魚(生物)愛好家としては嬉しい気持ちでした」
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