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「お客さまへ ソフトクリームが曲がります」 道の駅の「正直すぎる看板」に反響「コレはコレで頼みたいw」

松葉 純一

松葉 純一

2023.05.13 17:00
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とある道の駅での「お客さまへの呼びかけ」が話題になっている。

2023年5月4日、ツイッター上に投稿されたのはこんな写真だ。

投稿者「えきちょー 」さん(@ekicho810)のツイートより
投稿者「えきちょー 」さん(@ekicho810)のツイートより
「ソフトクリームが曲がります」

......という、正直すぎる告知文と、味のあるイラスト。投稿者は鳥取県八頭町にある「道の駅はっとう」駅長である「えきちょー 」さん(@ekicho810)。ツイートには2万8000件を超える「いいね」(5月12日昼時点)が付けられ、こんな声も寄せられている。

「愛嬌ある看板ですね」
「慣れないと上手に巻けないですよね」
「なんか可愛くて許せちゃう」
「やべぇ行きたい」
「面白いから頼んじゃう」
「コレはコレで頼みたいw」
「全然いいよー」
「正直でよろしい」
「それが食べたかったりする」

「曲がります」と正直に宣言した看板は、ツイッター上でバカうけ。確かに、曲がったソフトクリームも見てみたいし、味わってみたい。曲がっている方が、かえって美味しいかもしれない。

Jタウンネット記者は、この正直すぎる看板を作った、投稿者の「えきちょー 」さんに詳しい話を聞いた。

「曲がるソフト、普段はやっておりません」

投稿者「えきちょー 」さん(@ekicho810)のツイートより
投稿者「えきちょー 」さん(@ekicho810)のツイートより

投稿者「えきちょー 」さんによると、この写真を撮影したのはゴールデンウィーク真っ最中の、5月4日の昼間だったという。

「道の駅はっとうは、田舎の中山間地にある小さな道の駅で、喫茶店はそのフロア内テナントとして営業しています。マスターが1人で営業しているので、たまに休息や事務で不在になる時があり、その時には私(駅長)や副駅長(@michinoeki810)が交代しています」 「ただ、私は、ソフトクリームを巻くのが大変下手でして、 常連の方々はもうそれに慣れていますが、ゴールデンウィークで観光やお買い物にこられる初見のお客様には、あらかじめ注意書きを書いた方が親切だろうと掲示を出しました」(「えきちょー 」さん)

これまでも、時々このような掲示を出して交代していたとのこと。

ところで、ふだん上手なソフトクリームを提供しているマスターは、どんな人物か? 聞いてみた。

「しっかりして落ち着いた30代の男性です。地域の方々とも話が合い、様々な役を請け負っているので顔が広いです。ちなみにソフトクリームのクリームは、マシンによる調整で味や形の良さが変わるのですが、最適な調整をし、綺麗なソフトクリームを巻けるようちゃんと練習した努力家です」(「えきちょー 」さん)

さらに、「駅長ご指名でのソフトクリームのご注文は、普段はやっておりません」と付け加えた。曲がる方をお望みの場合も、残念ながらご希望には添えない、とのことだった。

投稿者「えきちょー 」さん(@ekicho810)のツイートより
投稿者「えきちょー 」さん(@ekicho810)のツイートより

道の駅「はっとう」には「フルーツ」「バイク」「鉄道」「音楽」という4つの特徴がある。

「果樹生産地なので、夏から始まるフルーツのシーズンには地元産の直売が山のように出荷されます。近くにはもぎ取りができる観光園もあります。特産の梨、りんご、ぶどう、柿など冬まで続く色とりどりのフルーツが人気です」
「八頭町はスズキ製バイク『隼』ライダーの聖地であるため、道の駅はっとうは、『ライダーに優しい道の駅』として、バイクケア用品の取り扱いや、ライダーミーティングを定期的に開催しており、ライダーの立ち寄りが多いです」
「ローカル線『若桜鉄道』の部品などの珍しいグッズを取り扱っており、鉄道愛好家の方が多く訪れます」
「駅長の音楽好きが高じて、店内外に楽器を設置しています。ピアノだけでなく、ギターやベース、カホンなどを揃えており、オープンマイクイベントや、ゲストアーティストのライブなど、音楽イベントを年数回開催しています」(「えきちょー 」さん)

夏から始まるフルーツのシーズンに出かけてみるのは、いかがだろう。曲がるソフトクリームのご希望には応じられないが、努力家のマスターが巻く綺麗なソフトクリームはきっとおいしいだろうし、楽しそうな駅長さんにも、運が良ければ会えるかもしれない。

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