吹っ飛んできた布団、パンタグラフに引っかかり内容物をまき散らす その時、駅の様子は?現場を捉えた乗客に聞く
「布団が吹っ飛んできた」
そんなギャグのような事態が現実に発生し、多くの人の足を止めてしまった。
2023年4月12日の正午過ぎ、京王線の府中駅でのことだ。
その場に居合わせたツイッターユーザーの真塚なつき(@truetomb)さんは同日 12時20分、現場の光景を写した写真と共に、次のように呟いた。
パンタグラフに蒲団がひっかかっててものすごい量の羽毛が舞ってて大変風情がある。
たしかに、電車のパンタグラフに布団が引っかかってしまっている。
「ものすごい量の羽毛」が舞っていたというが、どのくらいの量だったのか。Jタウンネット記者は15日、真塚なつきさんを取材した。
「桜の花びらかと思いました」
真塚なつきさんは撮影時、府中駅上りホームの東側に立っていた。
布団の端(写真左下側)が風にはためき、それに乗って白い羽毛のようなものが飛んできていたという。
「初めは本当に桜の花びらかと思いました」(真塚なつきさん)
どれくらいの量だったかというと、「桜並木で風が吹けばこれくらいは普通に飛びそう、程度のもの」。ただ、府中の桜並木は駅から少々離れているため、「駅構内でその量が飛ぶのは見たことなく、ちょっと驚きました」とのこと。
そして上を見上げると、パンタグラフに布団が。引っかかっているのを見て、こんな気持ちになったそうだ。
・飛んでる綿毛の理由がわかってすっきり
・「飛来物」を初めて目撃したのでわくわく
・火事にならなくてよかった
当時、構内では駅員たちが駆け回っていたものの、ホームにいた乗客は「視線は向けるものの、特に反応は大きくありませんでした」。
朝日新聞が同日14時25分に配信した記事によると、布団はどこかから飛んできたとみられ、京王電鉄ではこれを撤去するため、東府中―高幡不動間の上下線で運転を見合わせていたが、12日14時に運転を再開した。
大事に至らなくてよかった。