ダイオウイカと人間のあいだにポッカリ開いた穴... 一体ナニになりきればいい?謎すぎる顔ハメに大困惑
顔出しパネルと聞くと、やたら顔を出してみたくなる人、いないだろうか?
偉人だったり特産品だったり、設置場所にちなんだ何かになり切ることが出来る不思議な穴。旅先の思い出に、ついつい顔を出してみたくなる。実は、私も。えっ、おたくも......?
しかし、こんな顔出しパネルだったら、どうだろう?
「ダイオウイカの顔出しパネル」らしい。
だが、顔を出す穴はイカにはない。イカと人間の間にポッカリ空いている、空白部分だ。っていうか、この人、誰?
2023年4月2日、この写真を投稿したツイッターユーザー「うちゃか」(@sayakaiurani)さんは、
「顔出しパネルを見かけたけど、私はダイオウイカと人間の間の何になりきれば良いのか」
とつぶやき、困惑気味。ツイートには、5万3000件の「いいね」が付けられ、
「海になればええんや」
「太陽」
「月になるとかどうですか!」
「れ、レフェリー......?」
「仲人とか......神父さんとか......媒酌人とか......」
など、様々な「提案」が寄せられている。なんだかもはや、大喜利状態である。
このパネルは何なのか。どこにこんなモノがあるのか。
Jタウンネット記者は、投稿者の「うちゃか」さんに話を聞いてみた。
顔を出す穴が、あの位置になったのは...
投稿者「うちゃか」さんによると、撮影場所は新潟県佐渡市にある「尖閣湾揚島遊園(せんかくわんあげしまゆうえん)」。周囲には、この場所がロケ地である1953年公開の映画「君の名は」に関するものなど、複数の顔出しパネルがあったという。「ダイオウイカ」のパネルは、その端のほうに設置されていた。
他の人にはあまり興味を持たれていない様子だったが、「私はものすごく興味深く感じました」と、うちゃかさんは語る。
「どう撮れば正解なのか、悩んだのですが、答えが分からずそのまま投稿した感じです」(「うちゃか」さん)
尖閣湾は、佐渡ヶ島西部の姫津から北狄まで約3キロの海岸に広がる5つの小湾の総称。30メートル級の断崖が連なるダイナミックな景観で知られている。
そんな絶景が一望できる「尖閣湾揚島遊園」の展望台に、ダイオウイカの顔出しパネルがあったわけだ。
なぜなのか。
Jタウンネット記者が「尖閣湾揚島遊園」の職員に電話でダイオウイカパネルについて尋ねると、5年ほど前に作られたものだと教えてくれた。
「当時、佐渡近海でダイオウイカが網にかかり、話題になっていたそうです。そこでこの顔出しパネルを制作したと聞いています」
ダイオウイカの隣りにいるのは漁師である。そして気になる「穴」については、
「なぜか、あの位置になったようです」
と述べた。施設の職員ですらあの「穴」がなんの「穴」なのか、顔を出した人が何に成るのか、知らないようだ。
「尖閣湾揚島遊園」へは、佐渡市両津港から車で約1時間。佐渡観光の際に立ち寄って、ダイオウイカと漁師の間の"何か"になりきってみるのは、いかがだろう。