「見知らぬセダンが目の前に止まり、強面のオジサンが降りてきた。身動きが取れず怯える私に『おねぇちゃん...』」(滋賀県・30代女性)
生きていく中で大事なことを教わった
おじさんに続いて、セダンの助手席から、今度は若い女性が出てきました。
「お父さん、やっぱりそうやったやろ? おねぇさん、大丈夫?」
おじさんの娘さんらしきその女性がそう言って駆け寄ってく来て、道路脇で困っている私に気付き、心配して止まってくださったらしいことがわかりました。
スカートを絡めて動けなくなっている現在の状態と、親切な方に対し誘拐を疑うような、失礼な気持ちを抱いてしまったことへの恥ずかしさ。そして、誰も見向きもしてくれなかった中で、わざわざ止まって優しく声をかけながら助けてくれた2人への感謝。色々な感情で、私は泣きそうになりました。
その後、絡まったスカートをほどいてくださったその親子に、私は何度も感謝の言葉を伝えました。2人は、「気をつけて帰ってね」と最後まで気遣ってくださり、やがて颯爽と走り去っていかれました。
人を見た目で判断してはいけない、困っている人がいたら必ず駆け寄って声をかけよう。
そんな、生きていく中で大事なことをあの時の2人から学ばせていただきました。
すでにお顔も思い出せなくなってはいますが、色あせない体験です。あの時は助けていただき、本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)