動物園の案内図に描かれた「謎生物」に注目集まる その正体は、ニューギニアからやってきた...
突然だが、読者の皆さんにあるイラストをご覧いただきたい。動物園にいる生き物を描いたものらしいのだが......。
薄緑色の体を持つ、謎の生き物だ。ずんぐりむっくりした胴体と、3~4本の毛のような、爪のようなものが生えているらしい手足(?)。
飛び出している大きな黒い丸は両目だろうか。では、その間から伸びているのは、口......?
「ウワーッ!!何!?!?!?誰!?!?」
2023年3月12日、そんな叫びと共に未確認生物にしか見えないイラストの写真を投稿したのは、ツイッターユーザーの伏黒しのぶ(@shinobu_work)さん。群馬県・草津町にある動物園「草津熱帯圏」の園内に設置されている案内図の一部だという。
「爬虫類 熱帯魚類」の箇所に描かれていたらしいのだが......本当に、君、誰?
その正体は......
13日、Jタウンネット記者の取材に応じた投稿者・伏黒さんは、草津熱帯圏を訪れた際、味のあるイラストに惹かれて案内図を撮影したと語る。薄緑色の動物の正体が何なのか全く分からず、笑ってしまったそうだ。
「全体のフォルムはクマムシ、口から飛び出ているパーツは古代生物のオパビニアに似ているなと感じました。でもそんなもののイラストを描くわけはないよなと謎でした」(伏黒さん)
ツイッター上でもその正体について様々な憶測が飛び交っている。「モグラ」「アリクイ」「カモノハシ」「クマムシ」「カエル」......口の先がニュッと伸びているタイプの生き物の名前が多いように思う。
この緑色の生き物は、何なのか。記者は草津熱帯圏の園長を直撃した。
取材の結果わかった「謎生物の正体」は、ニューギニアからやってきた「アメガエル」。
20年以上前、映画館の外看板を描いていた人に図鑑や写真を預けて案内図を描いてもらったところ、「デフォルメしすぎた」のだとか。
かつては他にも同様の看板が存在していたが、当時のまま残っているのはサルの餌やり場付近にあるという話題の看板だけ。
別の場所のものは、5年ほど前に新しいものに取り換えられ、「いくらか綺麗になっている」とのこと。 ただ、その新しい看板でも、イラストは似通っているそうだ。
新バージョンの「アメガエル」は一体どんな姿なのか。気になった読者は、草津熱帯圏で探してみよう。