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花粉症の会社員、シュールすぎる「シェルター」を生み出してしまう 見た目はヤバいが...症状7割減!?

福田 週人

福田 週人

2023.03.14 18:35
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いよいよ春らしくなってきた今日この頃。過ごしやすくなるのは喜ばしい一方で、花粉症の人にとっては辛い時期でもある。

そんな中、どうにかして花粉の脅威から身を守ろうと生み出された発明品が、ツイッター上で話題になっている。

何かの儀式か......?(画像はみろ@miro_twitさんのツイートより)
何かの儀式か......?(画像はみろ@miro_twitさんのツイートより)

こちらは、三重県在住の会社員・みろ(@miro_twit)さんが2023年3月11日に投稿した画像だ。

「最近作ったこれ使って寝てるんだけど、マジでここだと深呼吸しても鼻が痒くないのすごい。空気清浄機通すと花粉消えてる」

そんな呟きが添えられた写真には、青い布が取り付けられた段ボール箱に顔だけを突っ込んで横たわる人の姿が映っている。謎の箱の側面からはビニールのような物が飛び出し、横に置かれた機械と繋がっている。

おそらく呟きにある「空気清浄機」なのだろう。ホース状になったビニールを伝って中の空気を浄化してくれているようだが......かなり珍妙な光景だ。

シュールすぎる状況に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。

「この手がありましたか...」
「斬新すぎる笑」
「逆にココまでしないと花粉から逃げられないとか怖すぎる」

この「装置」、どんな構造になっているのか。Jタウンネット記者は13日、みろさんに詳しい話を聞いた。

「寝ながらも空気清浄機を吸いたい」という思い

中~重度の花粉症だというみろさんが自宅で「装置」――その名も「世紀末BOX」――を作ったのは7日のこと。

「今年の花粉はここ10年で最強クラスであり、昼間はマスクをすれば何とか凌げますが、睡眠時は寝室に空気清浄機を置いてもどうにもなりません。毎朝鼻が詰まって息苦しく、寝不足で目覚めてしまいます」(みろさん)

少し出かけるだけで痒くて泣きそうになるため、空気清浄機の前に顔をくっつけて呼吸する時も。そこで芽生えたのが「寝ながらも空気清浄機を吸いたい」という思いだ。

結果、「世紀末BOX」が誕生した。

空気清浄機と段ボールで作った「世紀末BOX」(みろさんのYouTubeチャンネル(@mirolabo)より、編集部でスクリーンショット)
空気清浄機と段ボールで作った「世紀末BOX」(みろさんのYouTubeチャンネル(@mirolabo)より、編集部でスクリーンショット)
「漫画『こち亀』にて、猛暑のなか外出するために全身を宇宙服のようなもので覆い、エアコンを背負って出かける回があるのを見たことがあり、着想はここから得ました」(みろさん)

みろさんが用意したのは、ダンボール・スーパーのビニール袋・ガムテープ。お金をかけずに簡単に、そして、痒くて外に出たくないため家にあるものだけで、という点にこだわったという。

まさかのホームシアター機能付き

まずは、空気清浄機とダンボール箱を繋ぐダクト代わりのホースを作った。

細長い形状のものが欲しかったため、幅広のビニール袋を縦に半分に切り、切断面を半田ごてで溶かして溶接することで用意したという。

次に、ダンボールの側面を切り取って顔を入れるための開口部を作り、青い布をつけてカーテンに。ダンボールに作った穴と、空気清浄機の吹き出し口をホースで繋いだら、完成だ。

中はこんな感じ(みろさんのYouTubeチャンネル(@mirolabo)より、編集部でスクリーンショット)
中はこんな感じ(みろさんのYouTubeチャンネル(@mirolabo)より、編集部でスクリーンショット)

特に大変だったのはホースの製作で、熱をかけすぎてビニール袋が溶けて穴が開いてしまう、といった失敗もあったそうだ。

天井にはスマホスタンドも!(みろさんのYouTubeチャンネル(@mirolabo)より、編集部でスクリーンショット)
天井にはスマホスタンドも!(みろさんのYouTubeチャンネル(@mirolabo)より、編集部でスクリーンショット)

「世紀末BOX」の中でより快適に過ごせるよう、ホームシアター機能も完備。箱の天井にはスマホスタンドが設置されていて、寝ながら動画などを見ることもできるそうだ。

症状の7割ほどが軽減

「世紀末BOX」導入以前、みろさんは毎朝目と鼻の猛烈な痒みはもちろん、左右の鼻の詰まりによる息苦しさ、それによる酸欠が原因であろう頭痛に苦しみながら起床していた。

しかし、導入後は症状の7割ほどが軽減。わずかに目と鼻が痒い程度で鼻詰まりや頭痛もなく、目覚めもそこそこすっきりしているという。

「ただ、少し狭いので夜中に箱にぶつかって起きることもありますね。大きな寝返りをすると箱が動いて配管が外れてしまい、翌朝花粉症に苦しみます」(みろさん)
画像は再掲
画像は再掲

たまに不具合が起きてしまうこともあるようだが、基本的には花粉症対策として「世紀末BOX」はかなり効果的だったらしい。

ただ、みろさんの投稿には

「空気清浄機のフィルター清掃をまめにしないと、カビなどを吸い込んでしまい肺炎になる可能性がある」
「ダンボールは湿気に弱くカビが発生しやすいことや、ダニの住処になっていることがあるため、別のアレルギーを生じる可能性がある」

という指摘も寄せられており、もし真似するにしても、ダンボール以外の素材にした方が良さそうだ。

なお、みうさんは「世紀末BOX」の作製手順や使用感を説明する動画をYouTube上でも公開している。

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