巨大な機械生物?魔王の居城? 白い蒸気を噴き上げる「巨大工場」の圧倒的SF感
闇の中から覗くのは、赤く輝くひとつの目。その下からは何本もの長い脚がグネグネと曲がりながら伸びている――。
SF映画に登場しても何の違和感もないだろう光景が、福岡県で撮影された。
すでに陽も落ちた夜空の下、あちこちで灯る光に照らされているのは、無数のパイプが入り組む巨大な工場群。その姿はまるで巨大生物で、煙突から吹き上がる白い水蒸気が呼気のようだ。
こちらは、兵庫県在住の写真家・小林哲朗(@kobateck)さんが2023年3月6日に投稿した写真。
SF感が満載な工場夜景に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「魔王の居城?」
「真ん中の赤いライトが目で、突然ロボットとして立ち上がりそう」
「SF映画でしょ、コレ」
Jタウンネット記者は7日、投稿写真について小林さんに話を聞いた。
「機械の城のよう」
小林さんは、全国の工場風景や路地風景、廃墟、巨大建造物など、「身近な異世界」をテーマに撮影している写真家。
話題の写真は、福岡県苅田町にある向山公園から、UBE三菱セメント(本社:東京都千代田区)の九州工場を撮影したものだという。
この場所は「季節などによって見え方が変わる」ため、小林さんは定期的にカメラに収めに行っており、巨大生物のような姿は2015年2月7日の21時に撮影したそうだ。
同工場の夜景について、小林さんは
「かなり巨大で複雑な構造のこの工場は、機械の城のようで非常に魅力的です」
とその魅力を語った。
現実でSFチックな世界観を味わいたいという読者のみなさんは、一度足を運んでみてはいかがだろうか。