阪神・岡田監督の「アレ」ですか? 海苔の佃煮「アラ!」、サンテレビとコラボして「アレ!」になる
関西でおなじみの「アラ!」がサンテレビとコラボする。
その名も、「アレ!」だ。
兵庫県たつの市に本社を置く食品メーカー・ブンセンが2023年3月1日に発表した。「アラ!」は同社の看板商品である海苔の佃煮のこと。そして、サンテレビは野球中継に強い兵庫県のテレビ局だ。
その2つがコラボすると、どうして商品名が「アレ!」になってしまうのか――不思議に思う人もいるだろう。
しかし、一部の人にはその理由が想像できている。ツイッター上の反応を見ると、やはり"アレ"を思い浮かべる人がいるようで......。
「そらお前、はっきり言うて、阪神ファンは買わなあかんよ。おーん」
「アラ!w 阪神アレしてまうわwww」
「こりゃタイガースファンなら買わんと」
「アレはアレです」
なぜ阪神タイガースが出てくるのか。それは今期からチームの監督に復帰する岡田彰布さんが関係している。岡田監督には独特の口癖があり、中でも優勝のことを「アレ」と間接的に呼ぶことで知られているのだ。
3月2日に西宮市の西宮神社で行われた必勝祈願でも「アレ目指す 道一筋」と書いた絵馬を奉納するほか、様々な場所で「アレ」を連発しているため、ファンの間ではすっかりおなじみのフレーズになっている。
今回発売される「アレ!」もトラ柄のような模様が使われていて、サンテレビのマスコットキャラクター「おっ!サン」もトラっぽい。となれば、岡田監督の口癖に乗っかった商品なのか。
3月3日、Jタウンネット記者はブンセンの総務部担当者を直撃した。
――新商品「アレ!」について取材させていただけますか?
「アレはアレのことですよね。ぜひお願いいたします。アレの何についてのお話でしょうか」(総務部の担当者、以下同)
――「アレ!」は岡田監督の「アレ」に由来した商品なのでしょうか。
「アレはアレです。どれもそれもなくて、アレです」
――岡田監督の「アレ」とは関係ないのでしょうか。
「アレはアレであって、みなさんの想像にお任せします」
......互いにめちゃくちゃ物忘れが激しい人みたいになってしまった。
ただ、さらに話を詳しく聞いてみるとやはり岡田監督の影響があったらしい。社内のタイガースファンの間で「アレと『アラ!』が似ている」と話題になっていたというのだ。そして、そう思っていたのはサンテレビ側も同じだった。
ブンセンが岡田監督の口癖「アレ」に便乗する商品の企画を考えていた23年2月、サンテレビが「アレと『アラ!』が似ているから作らないか」と持ち掛けた。そこから一気に話が進んでいったという。
「海苔の佃煮なので、このノリがわかる人にお楽しみいただければ」
と総務部の担当者。阪神ファン以外には通じない独特の「ノリ」のような気もするが、予約状況を見ると好評だそう。
「アレ!」はブンセンのオンラインショップ、サンテレビのポップアップアストア「おっ!サンの店」、関西の各スーパーなどで、20日ごろから順次販売が開始される予定。参考価格は瓶450円、スパウト420円(いずれも税込み)。