「通勤中、混雑した電車でぐずり出した1歳の息子。周りに謝って降りようとしていたら、近くにいたおじさんが...」(埼玉県・40代女性)
2023.02.24 10:00
乗客に謝りながらあやしていると...
所沢駅で混雑している電車に乗り換えてすぐのことだったので、次の駅に着くには数分かかります。
私は周りの方に謝りながら、息子にも「次の駅で1回降りるから、もう少し待っててね。ごめんね」と必死であやしていました。
すると、近くにいた初老の男性に声をかけられたのです。
「いい子だね!元気だね!いい声だね!」
「おじさんね、小児科のお医者さんなんだよ!君は立派だね!ママも立派だね!」
「君の声を不快に思う人なんて居ないよ。みんな赤ちゃんの時は泣いて、ぐずるのがお仕事なんだもの。周りの皆さんも知ってるでしょ?」
息子と一緒に通勤しているときはいつも、「泣かないで、もう少し、あと少し」とくたくたの体と心で考えていました。もう限界に近かったのかもしれません。そのお医者さんが続けて
「周りのために途中で降りる必要ないんだよ?オムツとかなら分かるけど赤ちゃんがうるさいなんて思わないから、ママが大丈夫なら一緒に電車に乗って帰ろう!」
と言ってくださった瞬間、ずっと張りつめていた何かが緩むのを感じました。