「マスクがなくて、ハンカチで口を押えて乗った通勤電車。売店のある駅までやり過ごそうとしていたら、高齢女性が近づいてきて...」(千葉県・50代女性)
高齢女性が近づいてきて...
予備を持ち合わせてはいたのですが、なんとそのマスクもゴム部分が取れてしまいました。
再びカバンの中をゴソゴソと探すも、もうスペアは見当たりません。
当時は新型コロナウイルスの感染者数が再び増え始めた頃で、私は仕方なく、ハンカチで口の周りを覆いながら、電車の空いている席に座ることに。
田舎のため、売店のある駅までは40分強。それまでなんとかやり過ごさなければ、などと考えていたら、私の前に座っていた70歳くらいの女性が近寄ってきたんです。
「予備だから気にせず使って」
そう言って、彼女はマスクを手渡してくれました。
私が「ありがとうございます」とお礼を言うと、女性は次の駅で降りて行きました。
その後、「この電車によく乗るのかな? 今度会えるかな?」と思っていたのですが、なかなか会えず、似ている人を見かけても「違うかも」と、なかなか声をかけることができませんでした。
結局私はそのまま退職してしまい、もうほとんどその電車に乗る事は無くなってしまったので、この場を借りてもう一度お礼が言いたいです。ありがとうございました。とても助かりました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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