「『東の春菊』と『西の春菊』はまるで別の野菜らしい」 ←気になる噂を調べていたら「第三の春菊」の存在が明らかに
東の春菊の良さは、風味の強さ
投稿者・蜜さんは、関西生まれ・関西育ちで、「東の春菊を食べる機会はあまりありませんでした」。東西の春菊に違いがあることは母から教えられたという。また、蜜さんが住んでいる地域では、たまに東の春菊が売られていることもあるそうだ。
「春菊が好きなので、この季節頻繁に食卓に並びますが、東春菊一株を数日に分けて食べていたある日、西春菊を買い足したため、たまたま2種の春菊が手元に揃いました」(蜜さん)
久々に食べた「東の春菊」は、ゴツく、えぐみがあり、葉も固かったという。そう聞くと「西の春菊」のほうが美味しそうに思えるかもしれないが、東のほうはキク科の風味が強めで、蜜さんはそこが好きなんだとか。
「良いところを活かせるレシピを研究して、用途によって使い分ける事でどちらも美味しく食べていきたいです」「蜜」さん)
全く別の野菜に見える2種類の「春菊」に、ツイッターではこんな声が寄せられていた。
「西の春菊だと香りや風味が全体的に穏やかなので、生でドレッシングをかけてサラダとしても普通にイケます。色を見る限り、東のを生で食すのはちょっとクセが強そうですね」
「東の春菊しか知らなかったです。衝撃! 私は好きですが、確かに好き嫌いが分かれます」
「うちの地域は両方とも売ってるために、鍋かすき焼きかうどんの具か味噌汁か、用途で葉を見分けながら買います」
「関東のはクセが強いので、駅そばの春菊天うどんが好きです。関東のツユは濃いので、クセの強さと合います」
また、関西へ移り住んできたらしいユーザーからは、こんなつぶやきも。
「私も関西に住んで、この食べやすさにびっくりしました! 菊菜ってなに?と思いましたけど」
そう。関西で春菊は「菊菜」と呼ばれるのだ。
独立行政法人農畜産業振興機構のウェブサイトを覗いてみると、「春菊(しゅんぎく)と菊菜(きくな)」と題して、こんな解説が掲載されていた。
「東日本では春菊、西日本では菊菜と呼ばれ、品種も異なります。九州・中国地方では大葉系、関西では中葉系、関東以北では小葉系と栽培品種にも特色があります。販売形態は西日本の中葉系は根元から株ごと販売されるのに対し、東日本の小葉系は茎から摘み取ります。主な産地は大阪市場では大阪府、東京市場では千葉県となっています」(独立行政法人農畜産業振興機構業務関連情報より)
......えっ?