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旅先いい話

美術館、劇場、Barに朝市... 「日本一の旅館」はもはや「旅館」の域を超えていた

大山 雄也

大山 雄也

2023.02.15 17:00
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旅館じゃなくて美術館のレベル

張原さんによると、加賀屋は「日本文化の継承」というコンセプトのもと、館内に様々な作品を散りばめている。伝統工芸品のショーケースのように、滞在を楽しんでもらおうという狙いだ。

木村雨山の加賀友禅
木村雨山の加賀友禅

中には人間国宝・木村雨山(1891-1977)の加賀友禅や日展作家・西塚栄治(1943-2009)のアルミの上に漆と螺鈿(らでん)を施した珍しい輪島塗といったビッグネームの作品もある。

西塚栄治「魚影」
西塚栄治「魚影」

圧巻だったのは「能登渚亭」という棟の1階~12階の吹き抜け部分の壁一面にわたる作品「四季の花」だ。加賀友禅作家・梶山伸(1908-1997)による37メートルもの長さの大壁画で、ガラス張りのエレベーターから間近で観賞できる。

これだけ伝統工芸品に触れると、宿から一歩も出てないのに、「石川県に来た」感がすごい。

「そういうの見てもよくわからないし......」という人も16時~と17時~に行われる「加賀屋湯番頭と行く『館内は美術館ツアー』」(宿泊者限定)に参加すれば解説もしてもらえるので、安心だ。

エンターテインメントも充実
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