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旅先いい話

「28年前、中国から引っ越してきた私たち。日本語がわからず間違えて乗った路線バスで、運転手が...」(宮城県・60代女性)

井上 慧果

井上 慧果

2023.02.06 08:00
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バスがいっぱい集まっているところで...

運転手さんは「乗り間違えた」と言っていたかなぁ?

私たちをのせたままバスは走りだし、まもなくバスがいっぱい集まっている所に停まりました。

そこで誰かと話をした後、普通の車に乗り換えて、「どうぞ」と手ぶりをしました。

なにかいっぱい喋っていましたが、私たち3人には運転手さんの言葉がわからない。でもすごく安心して、その車にのりました。

車の中では、運転手さんは何にも喋りませんでしたが、ずっと笑顔でした。

たぶん、話をしても私たちにはわからない、とわかったから......。

言葉は伝わらなくとも、笑顔で接してくれた(画像はイメージ)
言葉は伝わらなくとも、笑顔で接してくれた(画像はイメージ)

結構走って、ついに友達の家に到着しました。友達が家の入り口で私たちに手を振っている姿を見ました。

ほっとしました。

運転手さんは友達と何か話しました。

私たちは降りて、運転手さんに「ありがとうございました」と何回も言いました。

その後、運転手さんは仕事が終わったから自分の車で送ってくれたのだと、友達から聞きました。

あれから28年間たちましたが、運転手さんの優しい笑顔がずっと忘れられません。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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