いくらなんでも怖すぎん? ダム管理事務所に設置された「害獣除け」が、化け物でしかない
その名も「モンスターウルフ」
取材に応じた同社の北山川電力所担当職員によると、話題の害獣除けは、野生動物撃退装置などを扱うウルフ・カムイ(北海道札幌市)が販売している、「モンスターウルフ」という製品。
ウルフ・カムイ公式サイトの商品紹介によると、LEDの強烈な光と約90デシベルの大音量で害獣を威嚇する。威嚇音は50種類以上もあり、野生動物が製品に慣れてしまう事態を防ぎ、長期間害獣除けとしての効果を発揮するそうだ。野生動物の天敵であるオオカミの姿をしているのも、忌避効果を狙っているとのこと。
池原ダムで「モンスターウルフ」を導入したのは2022年5月ごろ。目的は野生のサルの撃退だ。
「管理棟など、ダム近辺の建物での糞尿被害がひどかったんです。それでなくとも、少なくとも十数匹で現れるサルの集団は、引っかかれたり噛みつかれたりする可能性もあり危険です。そのため、設置することになりました」(北山川電力所職員)
その結果、モンスターウルフを設置してからサルが寄り付くことも減ったという。
ただ、池原ダム近辺のサルたちはもともと、雨量が多い時には管理棟の雨宿りできる場所に集まってくるケースもあったそうで
「2022年は雨量が少なかったので、姿をあまり見かけなくなったのはその影響かもしれません。なにぶんまだ設置してから日が浅いので、害獣除けの成果がどれだけ出ているかはまだ検証しきれてない状況です」
とのことだ。害獣除けとしての真価を実感できるのはまだ先のことかもしれないが、少なくとも人間をビビらせるほど怖いのは確かだ。