瀬戸焼職人が本気で「骨」作りました 憧れの「マンガ肉」再現できる一生モノの陶器が爆誕
マンガやアニメの主人公が豪快にかぶりつく「あの肉」。真ん中に太い骨が通った、巨大な肉塊――通称「マンガ肉」。
誰しもが、一度は夢見たことがあるのではなかろうか。「あれを、食べてみたい」と。
しかし、現実には難しい。
そもそも、どの動物のどの部位があの姿になるのかわからない。妥協して手に入りやすい肉を使ってソックリなものを作ろうと思っても、ちょうどいい骨がなかなか見つからない。
ハァ、自分は一生「マンガ肉」を食べられないのだろうか――と、諦めかけていた読者に朗報だ。
スマホカバーの専門店「アクティバル」(本社=福岡県大野城市)が2023年1月25日、衝撃的な新商品を発売した。
![Bone to be wild(画像はアクティバルのプレスリリースより)](https://cdn.j-town.net/thumbnail/2023/01/town20230127192614_large.jpg)
「瀬戸焼 漫画肉ノ骨」である。
夢とロマンを現実に
「瀬戸焼 漫画肉ノ骨」は、その名の通り、瀬戸焼で作られた骨型陶器である。
スマホケースを販売する会社が、なぜこの商品を販売したのか。同社の企画担当者は、記者に取材に対して次のように説明する。
「売上の9割以上はスマホケースですが、前からなんでもやっていました。
スマホケース以外の商品を作ろうかという話があり、みんなでアイデアを出し合ったうちの一つです。
自分も子供の頃から欲しいと思っていたものでした」
![「パーティやイベント、キャンプなどのシーンは注目の的に。家庭のマンネリした献立に新しい風を吹かせる」(アクティバルのプレスリリースより)](https://cdn.j-town.net/thumbnail/2023/01/town20230127192958_large.jpg)
しかし分厚い形状の陶器は焼くと割れてしまうため、製品化は困難。陶器の製造を行う14社ほどに相談した中で、唯一引き受けてくれたのが愛知県瀬戸市の窯元だった。
熟練の職人が様々な工程で試行錯誤を行い、骨型の陶器が実現。1本1本手作りで製作しているという。
「ワンピースのマンガに出てくるような端っこがハート型の形状です。実際そういう骨があるのかどうかを調べて、アカキツネやコヨーテ、オオカミにそういう部分があると知りました。焼く際には反りがあると作りづらいのでまっすぐにしており、骨は架空のものになっています」(企画担当者)
塊肉に突き刺したり、薄切り肉をまいたり、ひき肉で包んだり、あるいはパン生地を巻き付けたり、作れる「マンガ肉」のタイプは様々だ。
![様々なシーンで活躍(画像はアクティバルのプレスリリースより](https://cdn.j-town.net/thumbnail/2023/01/town20230127192801_large.jpg)
陶器なので土鍋と同様の耐熱性があり、繰り返し使える。使い込むほどに貫入(釉薬にできるひび模様)が入り、表情を変えていく味わい深さもある。大切に使えば、「一生モノ」になる逸品とのこと。
すでにホワイトは在庫切れ
「瀬戸焼 漫画肉ノ骨」を紹介する同社のツイッターの投稿には1万6000件のリツイート、5万6000件を超えるいいね(27日夜時点)のほか、
「ルフィごっこができそう!」
「リアルにこんがり肉焼けるやないかい」
「節約しなきゃいけないのにいいいい!ポチッ あっ・・・」
といった声が寄せられるなど、大きな話題に。企画担当者は、
「予想以上に反響があってビックリしています。自分も本当に楽しいですし、実際に肉を焼いて子供たちも喜んでくれています。そういう思いを色々な方がしてくれるというのは嬉しいです」
と語った。
「瀬戸焼 漫画肉ノ骨」は真っ白な「ホワイト」と、素材の焼き色がそのまま出ている「ナチュラル」の2色展開。
アクティバルの公式通販サイト「iPhoneケースのSma×SmaSweets」のほか、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどで購入可能だが、すでにホワイトは在庫切れ。手作りのためいつ復活するかも不明だという。
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