おじさんのお通夜に行ったら、一族総出で「見知らぬ男」をもてなしてた話
2023.01.05 13:30
鹿児島からやってきた男たち
「運転手さん、お茶をどうぞ」
「運転手さん、毛布使ってください」
親族たちはそんなことをいって、男性をもてなしています。
どういう状況なのか私が飲み込めずにいると、亡くなった伯父にそっくりな顔をした弟さんが事の顛末を話してくれました。
亡くなった伯父は鹿児島県の出身でした。弟さんも鹿児島に住んでいて、一人暮らしで足が悪く、近所の人に助けられながら普段の生活を送っていたそうです。
そんな中、兄が亡くなったという報せが届きました。
ずっと会っていなかった兄の葬儀に、是非とも参列したい。しかし、飛行機を予約したとしても、空港までは誰かに送ってもらうとして、着いた先の空港から葬儀会場まではどうしたらいいのか。
帰りのことも心配だし、とはいえ葬儀の準備で忙しい兄の家族の手を煩わせるのも申し訳ない。
悩んだ弟さんは、知り合いのマイクロバスの運転手さんに相談したそうです。