どういう状況? 「飼育員に筋肉を見せつけられるアシカ」がシュールすぎて...「AIに描かせたみたい」「画角がポケモンバトル」
「理由もなく筋肉を見せられるアシカ」
そんな呟きと共に投稿された写真が、ツイッター上で話題になっている。どんな状況かいまいち想像がつかないと思うので、とにかくその光景をご覧いただこう。
写真手前に映っているのは1頭の黒いアシカの後ろ姿。そしてその視線の先には......海を背にして仁王立ちするタンクトップの男性が。バッチリとポーズを決め、筋肉ムキムキの両腕を見せつけている!
アシカの表情は分からないが、困惑が伝わってくるような光景に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「なんだかシュールです」
「AIにかかせたみたいな謎のシチュ」
「画角がポケモンバトルなんよ」
「戸惑いながらも拍手してくれそうで羨ましい...!」
「\\\肩にちっちゃいアシカ乗っけてんのかーい///」
この写真は、高知県高知市にある桂浜水族館のツイッター公式アカウント(@https://twitter.com/katurahama_aq)が2022年12月7日に投稿したもの。
この状況、一体ナニ? Jタウンネット記者は10日、公式ツイッター担当者で同水族館マスコットキャラクターでもある「おとどちゃん」に話を聞いた。
毎日ジムに通い、ボディビル大会に出場し、漫才もする飼育リーダー
「おとどちゃん」によると、話題の写真は7日、同館の広報担当者が撮影したものだ。
アシカはカリフォルニアアシカという種類の「コエル」。お転婆で人懐っこく甘えん坊な、1歳の女の子だという。
そのコエルに筋肉を見せつけている男性は、飼育員の「まるのん」さん。主にトド・アシカ・カワウソ・ペンギンなどを担当する同館の飼育リーダーだ。
なぜこんなにムキムキなのかというと、毎日ジムに通って体を鍛えているからで、ボディビルの大会にも出場したことがあるそうだ。また、「リバーシブル」というコンビ名で2022年開催のM-1グランプリ予選にも出場したことがあるという多才な人物だ。
撮影時、まるのんさんとコエルは博物館の外にお散歩に出て遊んでいた。そこへ広報担当者がカメラを向けると、まるのんさんがポージング。ちょうどコエルがそちらを見ていたので、筋肉を見せられているかのような画になったという。
「コエルに向けてというよりはカメラに向かって自慢の筋肉を披露したかったのでしょうが、手前にいたコエルの背中がいい味を出していますね」(おとどちゃん)
見せられたコエルは「ふ~ん、といった感じ」
なお、写真を撮った広報担当者によると、筋肉を見せられたコエルさんは特にいつもと変わらない様子で、「『ふ~ん』といった感じ」だったそうだ。
「コエルがなにを思ったかはわかりませんが、ひとつの刺激になっていたら、将来、前代未聞のムキムキアシカに成長するかもしれませんね(笑)」(おとどちゃん)
投稿がツイッター上で反響を呼んだことについて、「おとどちゃん」は
「率直な意見としては『まーた変なツイートがバズってしまった』ですが、これを機に桂浜水族館という田舎のちいさな水族館を多くの人に知ってもらい、水族館や水族館で働く人間、水辺で生きるいきものに興味を持ってもらえたら、私も広報担当のひとりとして冥利に尽きるなと思います」
とコメント。同館が「変なツイート」をする「真面目な理由」については9月23日公開の記事<まるで「塩の街」みたい? 地面を覆う「白いフワフワ」...台風14号が生み出した奇妙な光景>をご覧いただきたい。
さて、次はどんな「珍場面」が見られるのだろうか。気になる人は、桂浜水族館の公式ツイッターを要チェックだ。