深夜に聞こえた「船に何かがぶつかる音」 朝になって確認すると...船長「ミサイルが着弾してた」
「昨夜変な音がしたと思ったらなんとブリッジにミサイルが着弾してた」
そんな呟きと共にとある船乗りが投稿した写真が、ツイッター上で話題になっている。ミサイル着弾とは穏やかじゃないが、一体どういう状況なのだろうか?
こちらは、内航船(日本国内の貨物輸送のみに使われる船)「大峰山丸」の船長・大吟醸船長(@capttsune)さんが2022年11月15日に投稿した画像だ。
水に濡れた船の甲板に横たわっているのは、銀色のミサイル......ではなく、1匹の魚。そう、ブリッジに「着弾」したのは、海から飛んできた魚だったのだ。
船に飛んできた「ミサイル」の正体に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「美味そうなミサイルだな」
「ミサイルというか魚雷?」
「これは、海面すれすれ低空飛行する巡航ミサイルですね」
「この巡航ミサイル干すと良い出汁が出るんですよ」
一体、どんな状況だったのか? Jタウンネット記者は15日、大吟醸船長さんに話を聞いた。
5匹ほど乗っていたことも
大吟醸船長さんが「ミサイル」を発見したのは15日の朝だ。魚の種類は、トビウオだという。
「前日の14日23時頃、船に何かがぶつかるような音がして周囲を見回しましたが、その時は発見出来ず、明るくなってから見付けました。当時の船は横波を受けてローリング(横揺れ)が大きい状態でした」(大吟醸船長さん)
大吟醸船長さんによると、海がしけている時に船上にトビウオが飛んでくること自体は珍しくない。飛び込んできた個体を探しながら船の上を歩く事もあり、5匹ほど乗っていたこともあったという。
「以前にもあったので、音がした時に『これはトビウオだな』とすぐ思いました」(大吟醸船長さん)
ただ、海面からおよそ10メートルの高さにあるブリッジまで飛んで来るのは珍しいとのこと。
なお、飛んできたトビウオはまだ新鮮だったため、スタッフが刺身で美味しく頂いたという。