王林は「王林」を当てられるか? 青森りんごCM発表会で「リンゴ食べ比べクイズ」→その結果は
今、ノリに乗っている青森県出身のタレントと言えば、王林さんだ。
ローカルアイドルグループ「りんご娘」の元メンバーで、今や全国放送のテレビ番組で活躍する彼女は、今年の青森産りんごの「顔」でもある。
「青森りんご」のプロモーションを行う青森県りんご対策協議会は2022年産のりんごをアピールするため、王林さんを起用した新しいウェブCMを制作。2022年10月5日、東京・赤坂のベクトルラウンジで発表会を行った。
その会場に現れた王林さんが、身にまとっていたのは――。
胸元に大きなリンゴの飾りがついた赤と黒の衣装。これはCMに登場するキャラクター・「オゥ!りんごウーマン」の姿だ。
CMは、王林さんが青森りんごを食べると豊富な栄養が体にいきわたり、ヒーロー・りんごウーマンに変身するというもの。イベントでは、自身と青森りんごとのエピソードを語った。
リンゴのおかげで...
王林さんは青森で、友達の畑を手伝いにいくなど、りんごが身近にある生活を送ってきたという。
もちろん食べることも大好き。なんと、多い時は一日5個ほど食べるときもあるそうで、
「りんごのおかげでこんなに大きくなりました」
と話し、司会者を驚かせた。
そんな王林さんイチオシ「リンゴの食べ方」は、「畑で採れたちょっとまだ渋みの残ったリンゴを服とかで拭いて食べる」というもの。
「私の高校では野球部の男の子たちも朝にりんごを制服で拭いて食べて登校する子がいたくらい、みんなよくやってます」(王林さん)
耳にするだけで情景が浮かんでくるような食べ方だ。採れたてをすぐに食べられるなんて、青森県民がうらやましい!
【青森りんごの食べ比べクイズ】
ところで、「王林」という芸名はリンゴの品種「王林」が由来。
酸味がなく上品な甘さと独特な良い香りが魅力で、「リンゴの王様」という意味で名付けられた黄緑色リンゴの代表格だ。
新CM発表会では王林さんが3種類の青森県産リンゴを食べ比べ、「王林」はどれかを当てるクイズに挑戦することに。
「(当てられるか)ドキドキします~」と言う王林さんの前に出されたのは、すでに皮が剥かれた状態のリンゴ。司会者によると「王林さんクラスになると(見た目で)分かってしまう」とのことだったが......。
3つのりんごを食べ比べた王林さんは、大困惑。絶対に違うものを除外し、最も「王林の雰囲気」を出しているリンゴも、「あんまり王林っぽくない」。あまりの分からなさに、こんな言葉が飛び出した。
「これ千と千尋の神隠しバージョンではないですか? この中にお父さんとお母さん(が居るから)見つけなさい(と言われる)けど、いないパターン」
さて、果たして真相は? 王林はすぐに「そんないじわるな人いないですよね、青森のリンゴの関係者に」と思い直し、最終的に一つのリンゴを選んだのだった。
王林さん「いや~そうだと思いました!」
王林さんが選んだリンゴは――残念ながら王林ではなく「つがる」。
他のふたつも「早生ふじ」と「トキ」で、王林さんが疑った通り、食べ比べた中に「王林」は無かったのだ。
これには王林さんも「王林ないじゃーん!!」と叫んだ。青森のリンゴの関係者を信じた結果、不正解になってしまったのだった。
司会者「そうだったんです、いじわるだったんです笑」
王林さん「いや~そうだと思いました! 混乱したもん私!」
なぜこんなことになったかというと、王林の収穫時期は例年10月下旬。発表会の時点ではまだ用意することはできなかったそう。
イベントに登場した一般社団法人青森りんご対策協議会の会長・加川雅人さんによると、今年は8月に台風14号が飛来した影響で、約8000トンのリンゴが冠水被害に。
しかし全体的には天候に恵まれたこともあり、大玉傾向でおいしく仕上がり、平年並みの生産量になっているという。
「りんごの王様」王林をはじめ、秋に旬を迎える青森のリンゴをぜひ味わってみてはいかがだろうか。