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こうはならんやろ... 関西の回転寿司店が生み出した「えびフライ1本握り」が珍妙すぎる件

大山 雄也

大山 雄也

2022.10.27 18:05
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お寿司のバリエーションが豊富になってきている近年。特に回転寿司店ではシャリに生ハムを乗せた「生ハムバジルモッツァレラ」(スシロー)や、ハンバーグがシャリに乗った「テリヤキハンバーグ」(かっぱ寿司)などが当たり前のように提供されている。

そして、大阪にある回転寿司店でも、衝撃的なメニューが提供されているそうで......。

シャリ2貫の上にえびフライ1本まるごと乗せている(画像は乙幡啓子@otsuhataさんのツイートより)
シャリ2貫の上にえびフライ1本まるごと乗せている(画像は乙幡啓子@otsuhataさんのツイートより)

こちらはツイッターユーザーの乙幡啓子(妄想工作所)(@otsuhata)さんが2022年10月17日に投稿した1枚。「大阪で振り切ったお寿司を食べた」との呟きとともに投稿された写真には、離れた場所にあるシャリ2つの上に、橋を架けるようにエビフライがドーンと乗っている寿司(?)が!

その名も「えびフライ1本にぎり」。食べるときには絶対バラさなきゃならないだろうし、それならシャリはいらないんじゃないの、とツッコミたくなってしまう一品だ。

インパクトが強すぎるお寿司にツイッターユーザーからはこんな声が。

「これなら、エビフライ定食でええやん...(笑)」
「マリーナベイ・サンズ感ある」
「タイヤ盗まれてブロックかまされた車みたいだな...」

こんな寿司、どうしたら思いつくんだろ......。気になったJタウンネット記者は10月21日、「えびフライ1本にぎり」の販売元に話を聞いた。

「エビフライが亭主関白になったのです」

「えびフライ1本にぎり」を提供しているのは、関西でチェーン展開する「大起水産回転寿司」。

同店を運営する大起水産(本社=大阪府堺市)を取材したところ、「えびフライ1本巻き」の開発者が話を聞かせてくれた。

開発者によると、同店のメニューには以前から、エビフライ1本入れて巻いた「えびフライ1本巻き」が存在している。それに加えて、他のメニューも提供したいと考え、生まれたのが、「えびフライ1本にぎり」だ。1本巻きよりもエビフライに「特化」し、サイズ感を感じられるにぎりにしたという。

「ネタとシャリは手を取り合う仲なのに、『俺についてこい』とエビフライがシャリを従えていて、エビフライが亭主関白になったのです」(開発者)
えびフライ1本にぎり(画像は大起水産提供)
えびフライ1本にぎり(画像は大起水産提供)

ちょっとよくわからないが、とにかくエビフライにさぞこだわっているんだろう。そう思った記者だったのだが、開発者に商品の詳細を聞いていくと、話は予想外の方向に転がっていく。

「タルタルソース好きの私が『どこを食べてもタルタルが乗っている!』とお客様に感じてほしくて、大人から子供まで親しみやすい味のタルタルソースを惜しみなくかけました。
エビフライを扱っているお店は他にもあると思うのですが、タルタルの量はどこにも負けません!
しっぽまでタルタルソースとともに余さず全部食べてください」

タルタルソースの話ばかりなのだ。

「タルタルソースはたくさんのってる方がおいしいじゃないですか!」

タルタルソースの量が自慢(画像は大起水産提供)
タルタルソースの量が自慢(画像は大起水産提供)

商品写真は、エビフライが見えなくなるくらいのタルタルソースが乗せられているし、乙幡啓子さんが実際に食べたものにも、同等、もしくはそれ以上の量のタルタルソースが。

これには、社内でも「タルタルのせすぎちゃう?」という疑問の声があがったという。

しかし開発者が「タルタルソースはたくさんのってる方がおいしいじゃないですか!」と熱意で押し切って販売にこぎつけたのだとか。タルタルソースへの熱量がすごすぎる。

大起水産回転寿司の「えびフライ1本にぎり」は、大量のタルタルソースのおかげもあってか、4月21日の販売開始から10月19日までに約1万5000皿、1日平均で80皿ほど出る人気商品に。

「大人の方は、是非ハイボールと一緒に食べてみてほしいです。お酒を飲むときの一品づかいにできますよ。親しみやすいタルタルソースなので、お子様にはお口いっぱいに頬張って食べてほしいです」(開発者)

1皿363円(税込)。京橋店以外の大起水産回転寿司の全店舗で提供されている。

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