自転車で旅する中学生に地元ヤンキーが「どこから来たと?」 坂の途中で分かれた彼らが、何故か上で待ち構えていて...【旅先いい話】
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Yさん(神奈川県50代男性)
Yさんは中学生時代、九州を自転車で旅したことがある。
その途中、必死に坂道を登っていると地元のヤンキーが「族車」と呼ばれるようなバイクで並走してきて......。
<Yさんの体験談>
今から40年ほど前、中学校の夏休みに自転車で九州を旅しました。
その時走っていたのは、長崎にある西海橋に行く途中にある上り坂。暑さで倒れそうになりながら登っていると、いわゆる「族車」が並走してきたんです。
「どこから来たと?」
乗っていたのはヤンキーカップルで、「どこから来たと?」と聞かれました。
「こ...高知です」と答えると、彼らはそのまま爆音を残して去っていったのですが......。
西海橋に到着すると、何故かさっきのヤンキーカップルが待っていたのです。
私は身構えたのですが、彼らは
「暑かけんが頑張って。困った事があればここに電話して」
と言ってジュースとお菓子、電話番号を手渡してくれて去って行きました。
湯布院駅前で野宿していると...
その後も湯布院駅前で野宿していると、特攻服を着て原付に乗ったヤンキー風の女性が食べ物をくれて、夜遅くまで自分の身の上話をしてくれました。
彼女は次の日の朝も、峠まで一緒に並走してくれて、さらには手作りの弁当までくれたんです。
まだ中学生でしたが九州人の温かい心を知り、当時校内暴力が騒がれていましたが人は見かけだけで解らないと考えさせられた出来事でした。40年経った今でも記憶に残る良い思い出です。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)