スーパーで買ったホタテを食べたら「歯逝きかけた」 中に入っていた「硬い物体」の正体に驚愕
10万個~100万個に一つほど?
結論から言うと、ホタテの体内で真珠が出来ることは「極めて稀だと思います」。
そもそも真珠とは貝の外から入りこんだ異物が体内で貝殻を作るための組織と組み合わさることで形成されるもの。海水産、淡水産のどの貝にも真珠を作る可能性はあるので、ホタテからも出来る可能性自体は十分にあり得るというが、1966年に真珠業界に入って以降56年間真珠に関わってきた赤松さんも、食用のホタテから出てきたものは見たことが無かったという。
ただ、ツイッター上では天然真珠の一種で「スキャロップ・パール」と呼ばれるものではないのか、という声も。そこで記者は6日、「スキャロップ・パール」など天然真珠の加工販売などを手掛ける三原真珠(台東区上野)の代表取締役社長・三原正明さんにも話を聞いた。
三原真珠の公式サイトでは「スキャロップパール」という名称でホタテ貝の天然真珠も扱っているが、「ホタテ貝」にも様々な種類があり、ここでいう「ホタテ」はアメリカで採れる種類を指しているそう。
そして、日本で市販されている食用のホタテ貝の中に真珠が形成される確率は、10万個~100万個に一つほどで、やはり「極めて稀」だという。
ただ、珍しくはあるものの、えんがわさんが発見した真珠については「そこまで価値はないと思う」と三原さんは推測を述べた。
「投稿の写真を見る限りでは、ホタテを焼いたことで表面の真珠層が熱によって剝がれ落ちてしまっています。形は丸いですが、この状態ではあまり価値はないかもしれません」(三原さん)
読者の皆さんも、ホタテを買って食べる時は、念のため焼く前に一度観察してみてはどうだろうか。見つけることができただけでも、良い記念になることは間違いない。
なお、真珠といえばピカピカでツヤツヤのイメージがあるが、それはアコヤガイなどのように貝殻の内側に光沢がある貝からできるもののみ。ホタテのような貝から出来るモノは陶器のような見た目で光沢は無いそうだ。