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入り口からは想像できない... 「外と中のギャップ」凄すぎる喫茶店が話題に→店主にこだわりを聞いた

福田 週人

福田 週人

2022.10.08 18:00
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外観と内装のギャップが凄い喫茶店があった──そんな情報がツイッター上に投稿され、注目を集めている。

店構えは普通の純喫茶って感じだけど......(画像は山田全自動@y_ta_netさんのツイートより、以下同)
店構えは普通の純喫茶って感じだけど......(画像は山田全自動@y_ta_netさんのツイートより、以下同)

こちらがその喫茶店。福岡市在住のイラストレーター・山田全自動(@y_ta_net)さんが2022年9月26日に投稿した写真だ。

お店の入り口だけを見れば、ちょっと古い下町の純喫茶といった店構えが、中に入ってみると......。

外国みたいだ!
外国みたいだ!

なんと、打って変わってアンティーク風のお洒落な店内。天井からはシャンデリアまで吊り下がっていて、さながら中世ヨーロッパの教会や修道院のような雰囲気だ。

この素敵な喫茶店、一体どこにある何というお店なの? 好奇心をくすぐられたJタウンネット記者は4日、山田全自動さんに話を聞いた。

「あまりのギャップに驚いた」

山田全自動さんが話題の喫茶店を訪問したのは2018年6月20日。場所は広島県広島市の堺町にある「中村屋」だ。

「純喫茶を巡るのが趣味で、いろいろなお店を巡っています。広島に仕事で行った際に少し時間が空いたので近くに純喫茶がないか調べてみると、中村屋さんがあったので何気ない気持ちで行ってみました」(山田全自動さん)

外観に特に変わったところはなかったため、「よくある町の喫茶店」と思い入店。すると、重厚感あふれる内装が待ち受けていたので、そのあまりのギャップに驚いたそうだ。

「店内はクラシックで落ち着いた感じで、コーヒーも食事もとても美味しく、本当に来てよかったと思いました。こんなステキなお店が近所にあったら毎日通ってしまいそうです」(山田全自動さん)
ほどよく薄暗いのもグッド!
ほどよく薄暗いのもグッド!

外と中とでまったく違った顔を見せる同店には、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。

「す、すごいギャップ」
「店内は日本のお店にみえませんね。ヨーロッパの老舗のパブとかレストランみたいですね」
「隠れキリシタンの礼拝堂みたいですね」

やはり、内装にはかなりこだわっているのだろうか。記者は5日、中村屋の2代目店主である中村陽子さんにも話を聞いた。

1軒のバラックから始まった

中村さんによると、中村屋は終戦の翌年である1946年に、初代店主である彼女の父が創業した店。

最初は1軒のバラックから始まったのだという。

現在のような異国風の内装に変わったのは、それからおよそ10年が経った1955(昭和30)年ごろだった。

「西洋風の内装は、全て先代の好みです。イスやテーブルは広島市内の、シャンデリアは大阪の職人さんに頼んで全て特注品を作ってもらっていたり、こだわりもあったみたいです」(中村さん)
シャンデリアは大阪の職人の特注品
シャンデリアは大阪の職人の特注品

75年以上も続く老舗ということもさることながら、ローカルな喫茶店然とした外観と洋館のような内装のギャップが魅力的な「中村屋」。

広島を訪れた際には、ぜひとも立ち寄りたいお店だ。

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