「小学生の娘を連れて行った『嵐』のライブ。長蛇の物販列で不機嫌になった次女に、前に並んでたファンが...」(静岡県・年齢不明女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(静岡県・女性)
その日、Mさんは小学生の娘2人を連れて国立競技場で行われる嵐のコンサートに訪れた。
ライブグッズを買うために物販の列に並んだのだが、人気のためなかなか自分たちの番が来ない。
Mさんが長すぎる待ち時間に不機嫌になってしまった幼い娘をなだめていると、近くに並んでいたファンの女性達が......。
<Mさんの体験談>
2010年、小学校4年生と1年生の娘を連れて、国立競技場で行われる嵐のライブに訪れました。私たちにとって、初めての嵐のライブでした。
当日はグッズを買うために何時間も並ぶのが当たり前。わかってはいたのですが、現実は想像以上で、覚悟不足を痛感しました。
4時間以上も並び続けて...
暑い中、なかなか進まない行列。自分たちの番が来ないまま時間が経って段々不安に。
でも、初めてのライブだったので、ペンライトはじめ、グッズはゲットしたい一心で並び続けます。そんな状況でも長女はまだ楽しんでいました。でも、次女は並んで4時間位でぐったりしてしまって......。
そんな時、前に並んでいた20代のお姉さん2人が気遣ってくれて、
「初めてですか?」
「私たちは福島から来て明日は、伊豆に旅行に行きます」
「最近は、なかなか当たらなくなって......。ラッキーでしたね」
と話しかけてくれました。長女はそのことも、嬉しそうでした。
でも、あと少しでグッズ売場にたどり着けるというタイミングで次女の機嫌が最悪になってしまったのです。
「こんなのしかなかったけど」
私は必死に次女をなだめました。飲み物を買うために一旦その場を離れていたお姉さんのうちの1人が戻ってきたのは、そんな時です。
「こんなのしかなかったけど、どうぞ」
彼女はそう言って、ジュースとお茶をくれました。
その時の国立競技場の周辺の自販機は、ほとんど売り切れだったはず。お姉さんは多分、かなり遠くまで買いに行ってきたのだと思います。涙が出るほど嬉しかったし、思い出すと今も泣けてきます。
代金を渡そうとしましたがお金は受け取ってもらえなくて、お礼を言うことしかできませんでした。
それからまもなくしてグッズ購入出来て、そのお姉さんたちともそこで分かれることに。ジュースのおかげで次女も元気になり、その後のライブを楽しめました。一生忘れない初ライブです。
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