「双子用の大きなベビーカーを押し、近所のスーパーに買い物へ。レジの順番を待っていると、店員の1人が...」(神奈川県・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Wさん(神奈川県・40代女性)
Wさんには、双子の息子たちがいる。その出来事は彼らが、まだ赤ん坊だった頃に起こった。
ある日、Wさんは双子用のベビーカーを押して、近所のスーパーに買い物へ。レジを通るにはベビーカーが大きすぎるので、彼女はいつも先にベビーカーを移動させてから、会計を行っていた。その日も同じようにしようとしていたのだが......。
<Wさんの体験談>
すでに閉店してしまった横浜市瀬谷区にあったDマートというスーパーでの出来事です。
当時、私は生後9か月の双子の男の子の育児に奮闘中。たくさん買い物をする時は主人と一緒に出かけていたのですが、ちょっとした買い物や気分転換がしたいというときは自宅から徒歩5分ほどの場所にあったDマートに行っていました。
ベビーカーではレジを通れず...
出かけるときは、子供たちを双子用のベビーカーに乗せていきます。二人が横並びになる、幅の広いタイプのものです。
この幅の広いベビーカーは、レジとレジの間を通ることができません。
なので、買い物の時はいつも、順番が来たらカゴをレジカウンターに置いてから双子が乗っているベビーカーを別のルートで先に移動させ、レジ前に戻って会計をしていました。
その日も、いつもの様に買い物に行きレジに並んでいました。
すると、1人の従業員の方が私に声をかけてくださったのです。
「こちらのレジにどうぞ。広くしましたので双子ちゃんが乗ったままでも通れますよ」
「ただ1人の客のために」
会計の度に私がしていた行動を見ていたのでしょうか。ただ1人の客のためにここまでしてくれた事がとても嬉しく、自宅に帰ってから泣いてしまいました。
その日以来、間隔を広くして頂いたレジを使用し、スムーズに買い物することができるようになりました。
それまでは買い物の度に大変だと思うこともありましたが、従業員の方々に素晴らしい対応をしていただいたことで、私も心に余裕ができ、子供達にも優しく接することが出来たんだな~、と感じています。
ベビーカーに乗っていた双子も今は高校生となり、元気にスクスク育っています。
買い物がしやすいように環境を整えてくださったこと、感謝しています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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