古代遺跡から発掘されました? 岐阜のスーパーに佇む「機動戦士っぽい何か」の正体とは
岐阜県某所で人型ロボットを目撃した──2022年8月、ツイッター上にそんな情報が投稿された。
それだけ聞くと、何やら山のように巨大なロボットがビルの合間をガシン、ガシンと歩いている光景を想像してしまうが......気になる現場の様子が、こちらだ。

こちらは、首都圏在住の大学生・裾野こがら(@nokogara)さんが2022年8月28日に投稿した写真。
どこかの建物の一角に、右手に銃、左手に盾のようなものを装備した人型のロボットが設置されている。錆びついているような部分も所々に見られ、なんだか年期を感じさせる外見だ。
裾野さんが発見した謎のロボットに、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「ガンダムの存在を知らない星の先住民たちが記憶を頼りに作った神の像っぽい」
「時代と共に情報が錯綜して変な風に伝わった未来のガンダムの姿」
「敵に捕らわれて洞窟で作った色合い......」
投稿を見たユーザーの中には、かの有名な機動戦士っぽさを感じた人もいるようだ。
確かに共通する特徴も多いが......一体、このロボットは何なのか。Jタウンネット記者は31日、まず裾野さんに話を聞いてみることにした。
「お客さんたちに楽しんでもらいたい」
裾野さんが話題のロボットと遭遇したのは31日。旅行で岐阜県を訪れた時に立ち寄ったスーパー「ファミリーストアさとう 国分寺店」でのことだった。
飛騨高山観光を終え、最後に立ち寄った同店の2階に上がると、カフェスペース「それ」が待ち構えていたという。
ロボットの周囲には特に立て看板や説明書きなどは見当たらず、その正体は不明とのこと。

ロボが何者か気になって仕方ないJタウンネット記者は9月7日、同スーパーを運営するファミリーストアさとう本部に話を聞いた。
取材に応じた広報担当者によると、このロボットは高山市内の個人が制作したもの。同社の会長が「スーパーを訪れるお客さんたちに楽しんでもらいたい」という思いで入手し、店内に展示しているのだという。
「まず、6年ほど前に三福寺店に設置されました。その後、3年ほど前に国分寺店がオープンしたのに伴い、そちらに移動しました」(広報担当者)
スーパーの片隅に佇む、謎のロボット。彼は人々の日常に溶け込み、町の平和を見守ってくれているのかもしれない。
ガ…ガンダム……? pic.twitter.com/WApArBIcfd
— 裾野こがら (@nokogara) August 28, 2022