合成?それともCG?→いいえ、現実です 離れた場所から見た「ゲリラ豪雨」がえげつなすぎる
狭い範囲で激しい雨が降ると発生する
wacameraさんが話題の写真を撮影したのは4日の15時ごろ。場所は大阪府枚方市の淀川堤防伊加賀地区近辺だ。
wacameraさんは車を運転中、河川の上流の方から下流にむかって走っている時に撮影した光景発見した。
「あまりの迫力に後部座席にいた娘に撮影してほしいと頼んだのですが、ガラス越し、後部座席からということもありうまく撮れませんでした。そのあとすぐに所用で車を止めるタイミングがあり、河川敷方面へ土手を上がると目の前にこれが見え、『撮らなくては!』とスマホで撮影しました」(wacameraさん)
wacameraさんが発見したのは、「雨柱」という自然現象の一種。気象学者の荒木健太郎さんの著書「もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!」(KADOKAWA)によると、雨柱が発生するのは、発達した積乱雲から降り注ぐゲリラ豪雨が原因だ。
「積乱雲のなかには水のつぶや氷の結晶があり、とくに強い上昇気流に伴って雪や霰が成長します。この雪や霰は落下しながら融けて、雨となって降ってきます。それが太い柱のように見えるのは、積乱雲の横方向の広がりが数km~十数kmと狭く、さらにその一部で勢いよく雨が降るためです」(「もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!」より)
ウェザーニュースが4日15時45分に配信した記事によると、大阪市ではこの日、午後になって雨雲が急発達したという。
wacameraさんはこのあたりで度々ゲリラ豪雨に見舞われているそう。
「毎回自然の脅威を目の当たりにして、驚いています。
見ている分には美しくも怖くもあると思える余裕がありますが、その被害に遭えばとても大変です。いつでも対策できるよう余裕を持った行動を心がけたいと思いました」(wacameraさん)
なお、雨柱はその後北上しつつ東にも広がり、wacameraさんたちがいた場所にも雨を降らせた。そして、通り過ぎた後には虹が見えたという。