大宮駅と仙台駅って、なんであんなに似ているの? 「西口の歴史」を探求してみた
埼玉県民、親近感を覚える
大宮駅と仙台駅の西口を見比べてみると、大宮は白で仙台はブラウンと駅舎の色こそ違うが、建物の上部にガラス窓、2階部分にはペデストリアンデッキがあり、その1階部分がバスやタクシー乗り場になっているところは確かに似ている。
完全に一致しているわけではない。だけど、仙台駅を見ているとなぜか大宮駅を想起し、親近感すら覚えてしまう。
なぜこのような共通点が生まれたのか。まず駅舎について調べてみた。
仙台駅西口が現在の姿になったのは、1977年のこと。新幹線部分を除いた在来線の駅として営業を開始した。そして、大宮駅西口が現在の形になったのは1982年。東北新幹線の開業に合わせて、西口の駅舎が作られた。
仙台駅のほうが先にできているのであれば、大宮駅を作る際にデザインを寄せたのではないか。
そんな仮説を立てたJタウンネット記者は2022年8月18日、JR東日本の大宮支社・仙台支社に取材を行ったが、どちらも国鉄時代の話とあって、駅舎の設計者やデザインに関する情報は得られなかった。
しかし記者は諦めずに、別の角度から調査を続けた。すると、ある事実がわかってきた。