「とーれとれ ぴーちぴち カニ料理~♪」 ←元々は「かに道楽」のテーマソングじゃなかったらしい
「♪とーれとれ ぴーちぴち か・に・料理~」
もうこのフレーズを見ただけで、頭の中にメロディーが流れ、カニが食べてしまいたくなった人もいるだろう。
皆さんご存じ、CMソングにも使われている「かに道楽」(本社:大阪市)のテーマの一節。曲を聞けばすぐにでもかに道楽に行きたくなってしまう魔法がかけられている。
浪花のモーツァルトこと、作曲家のキダ・タローさんが手掛けたこの曲には、知られざる出生の秘密があるらしい。
実は、曲が誕生したときはかに道楽のテーマソングではなかったというのだ。
かに道楽と切っても切れない曲なのに、そんな馬鹿な......。噂の真相を確かめるべく、Jタウンネット記者は2022年8月29日、かに道楽の広報担当者を直撃した。
かに道楽広報「今となってはわかりません」
「実はそうなんです。誕生した当初はかに道楽のための曲ではありませんでした」
と、記者に明かしたかに道楽の広報担当者。噂は真実だったのだ!
では、元は何の曲なのかと聞くと、1968年にオープンしたかに料理専門店「網元」のCMソングとして作られたものだという。
網元は、かに道楽が運営する、かに道楽各店よりもハイグレードなクラスのかに料理専門店。客席は個室中心で、「かに道楽の奥座敷」というキャッチフレーズがつけられている。「網元本館」「網元別館」のみの展開で、いずれも西心斎橋2丁目にある。
そんな網元のCMソングだった曲が、かに道楽の代名詞ともいえる存在になっているのはなぜだろう。その理由は、かに道楽にも分からないという。
「1968年に網元がオープンした際のCMソングとして作られ、1978年にかに道楽のテーマソングになりました。ただ、テーマソングになってからもう40年以上経っているので、変わった経緯も今となってはわかりません」(広報担当者)
かに道楽のテーマソングとして活用するため、歌詞も網元のCMソング時代から変更されている。しかし、変更前の歌詞も現在ではわからなくなってしまったそうだ。
今や幻の網元のテーマソング。どんな歌詞だったのか......もし覚えている人がいれば、教えてほしい。