「車道に入るときに、前を譲ってくれた車。中のやくざ風の男たちが、笑顔でピッタリ後ろにつけてきて...」(群馬県・50代女性)
シリーズ読者投稿~忘れられない、あの日の記憶~ 投稿者:Cさん(群馬県・50代女性)
ガソリンスタンドを出て車道に入るとき、親切な車に道を譲ってもらったCさん。お礼を伝えようと相手の車の中を見ると、中にはやくざ風の男たちがいて......。
怖くなったCさんはその場を離れようとしたのだが――。
<Cさんの体験談>
かれこれ32~3年前の話です。
その日私は5歳と2歳くらいの息子二人を軽自動車に乗せて、ガソリンスタンドに立ち寄りました。
給油が終わってから道路になかなか出られず困っていると、親切な車がパッシングをして前に入れてくれたんです。
ありがたいと思ってそちらにお辞儀をし、顔をあげるとビックリ!
乗っていたのはどこからどうみても「あちら系」の方々。そこで私は怖くなり、なるべく離れようと走り始めたのですが、その車はなぜかピッタリついてきたんです。
怖いお兄さんたちがびっしり
「怖い怖い」と思いながらルームミラーを見ると、怖いお兄さんたちのお顔が......!
後部座席の人達も身を乗り出すようにして、フロントガラスの奥に4~5人の顔が見えていました。
でも、何かおかしい。よく見るとみんな笑顔で手を振っている。
そうです!息子達がリアガラスにくっついて後ろのお兄さん達に手を振っていたんです(当時はチャイルドシートの装着義務がなく、息子たちは後部座席に敷いた布団の上に乗っていました)。
それに気付いた私は、勝手に怖がって本当に申し訳なかったと思いました。
実際は怖いどころか人の良さそうな方々だったので、自分の思い込みの方がよっぽど怖い、と反省した思い出です。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)