1985年11月、北海道小樽市から1本の鉄道路線が姿を消した。
南小樽駅から手宮駅までを結んでいた「手宮線」だ。1880年11月に開業したこの路線は、1962年に旅客営業が廃止され、その後は貨物線として使われていたが、85年に廃線となった。
しかし、線路や遮断機などの遺構を残した散策路が整備されるなど、小樽はその面影を大切にし続けている。
とはいえ、そのすべてが散策路などとして整備されているわけではない。
廃線から37年が経った今、手宮線の名残が不思議な光景を生み出している場所も存在する。
例えばそれは、こんな風景だ。