目の下のクマか、目の前のクマか... 化粧品広告を見た道民の「深刻すぎる感想」が話題に
「クマに悩まされてるあなたへ」
......という文章を見たら、あなたは何を連想するだろう。思わず鏡を見たくなった人もいるはずだ。
ところが、全く別の想像をしてしまうタイプの地方民もいるらしい。2022年8月1日、あるツイッターユーザーが投稿した次のようなツイートが、いま注目を集めている。
北海道に住む「いー」さんは、「あー今年もヒグマ多いもんなぁ」と咄嗟に思ったようだ。だが、これは化粧品の広告の文言。ヒグマでじゃなく、目の下のクマのことだった、というオチだ。
「いー 」さんのツイートには、9万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(8月2日現在)。
ツイッターには北海道民・北海道出身者と思われるユーザーからこんな声が寄せられている。
「私も、始めてみた時熊の事かと思いました」
「私も熊だと思った。道産子です」
「最後を読むまで何の迷いもなく『今年はヒグマ報道多いもんなあ』と思った道産子です」
道民にとっては「あるある」らしい。
クマと聞いたら、ヒグマを連想してしまう......そんな道民の「いー 」さんに、Jタウンネット記者は詳しい話を聞いた。
クマの目撃情報は、ほぼ毎日!
投稿者の「いー 」さんはツイートした時の状況を、こう語った。
「ツイッターのTL(タイムライン)に流れてくるプロモーションツイートの1文でした。ぼーっとTLを流し読みしてるときに、その1文が画面の下の方に目に入り、スワイプしてみたら化粧品の広告だった...というオチです」(「いー 」さん)
北海道では最近もクマに関する悩みが尽きない。
8月1日、旭川市の旭山動物園に隣接する「旭山公園」では、クマ1頭が目撃された。旭川市は安全を確認するため公園を立ち入り禁止にしたという。また農作物を食い荒らされる被害も、各地で頻繁に起こっている。
投稿者「いー 」さんも次のように話した。
「ほぼ毎日のようにどこかしらのクマの目撃情報が通知されています。住んでるところから5キロ圏内で見付かることも多いです」
「近所に気軽に2時間程度で登れる山があるのですが、その登山道でクマの親子と巣穴が見付かったことがありました。毎日のように家族が運動がてら登っていた山だったので驚きました。登山道は一時閉鎖になり、改めてヒグマをとても身近な存在なんだなと感じました」
「最近は道東でOSO18という個体が、3年前から乳牛を襲っているというニュースも話題ですね。お互いが適切な距離感で共生していけるといいなと思いました」(「いー 」さん)
「OSO18(おそ・じゅうはち)」というのは、北海道東部の標茶町及び厚岸町において、19年以降60頭以上の牛を襲ったとされるオスのヒグマのことだ。初めて被害が確認された標茶町オソツベツという地名と、前足の幅が18センチメートルであることにより命名された。
目の下のクマも切実な悩みだが、ヒグマの被害はかなり深刻。投稿者「いー 」さんは、こうつぶやいている。
「みんなも街中でクマを見掛けたら、決して近付かず、安全を確保した上で、可能であれば動画か写真を撮影(車内ならドラレコも可)して、クマが出た場所・時間・去って行った方角を記録して警察に通報しよう!」(「いー 」さん)