「自転車がパンクし、遅刻の大義名分を得た私。内心ホクホクで歩いてたら、パンチパーマの怖いオジサンが『お前乗れや!』」(愛知県・50代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Uさん(愛知県・50代男性)
35年ほど前、高校生だったUさんは通学中に自転車のタイヤがパンクしてしまった。
「学校が面倒くさい」――そう感じていた彼にとってはむしろ嬉しい出来事だったのだが......。
<Uさんの体験談>
35年ほど前、高校生だった時の思い出です。
私は市街地の高校に自転車で通学していたのですが、ある日の登校の途中、自転車のタイヤがパンクしてしまいました。
ただ、学校が面倒くさいと感じていたので、心の中で「今日は堂々と遅刻できる!」なんて少し喜びながら自転車を押していたのですが......。
「おい! お前乗れや!」
大きな外車に乗ったパンチパーマのおじさんが通りかかり、大声で私に呼び掛けてきました。
「おい! お前乗れや!」
助手席のドアまで開けられて、恐ろしくなった私は言われるがまま車の中へ。
「このまま拐われちゃうのかな」と頭の中で妄想が駆け巡り、悲観して怯えもしました。
だけど、おじさんは私の制服を眺めながら、
「〇〇高校、制服変わったんだなぁ。俺も卒業生なんだよ。○○先生は元気か?」
と、気さくに話しかけてくれました。私はまだまだ怖くて固まったままでしたが......。
学校に到着して車から降ろしていただいて初めて、恐怖から感謝の気持ちに変わりました。しかし、緊張からお礼もろくに伝えられず、おじさんの名前も知らないまま。
あの時のおじさん、今も元気かな? 親になった今、子供たちには人を見た目で判断してはいけない、と教えてます。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、体験の時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)