二羽の白鷺が翼を広げ、優雅に舞う 江戸時代から続く伝統芸能「津和野の鷺舞」が美しい
今年の鷺舞神事は3年ぶり
一方、京都の鷺舞はその後途絶えてしまったという。津和野町観光協会のウェブサイト「ゆ~うにしんさい」によると1955(昭和30)年ごろに京都の八坂神社が鷺舞の復活を企画し、津和野の鷺舞を習得に来たという。
そこには「一度伝統の断たれたものの復元は到底不可能のように思われます」とあるが、結局、どうなったのだろう?
Jタウンネット記者が津和野町観光協会に取材すると、担当者は
「残念ながら八坂神社様からは、鷺舞の復活については何も伺っておりません」
と答えた。
鷺舞の構成は、舞方が鷺雌雄の2人、棒振(ぼうふり、棒を振って周りの邪気を沈めて歩く)2人、羯鼓(かんこ、鷺を追い立てるような仕草をする)2人。また囃方は、太鼓 2人、鐘2人、鼓2人、笛2人。ざっと10人ほどの演者が、古来より伝わる芸能を演ずる。
「幣束」さん投稿の動画を見ると、その完成度の高さがよく分かる。
たしかに、一度失われてしまったら復興するには相当な熱意が必要だろう。
「津和野の鷺舞」の詳細は、観光協会のウェブサイトに記されている。ぜひご一読を。
でも、できれば、7月27日、現地でナマで観てみたいものだ。
津和野町観光協会担当者もこう語った。
「3年ぶりに行われる鷺舞神事です。ぜひご覧ください」
雨天の場合は、体育館などで行われるという。また新型コロナウィルス感染症の状況により、急遽変更・中止の場合もあるとのことだ。