二羽の白鷺が翼を広げ、優雅に舞う 江戸時代から続く伝統芸能「津和野の鷺舞」が美しい
2022.07.26 08:00
応仁の乱以前から伝えられた貴重な芸能
投稿者「幣束」さんによると、動画を撮影したのは7月20日15時からだったという。
津和野には鷺舞を観るために訪れたそうだ。感想を聞くと、こう答えた。
「印象的だったのは、やはりその特徴的な翼と鷺の頭部を模した装束ですね。
この格好を江戸時代初期から、元を辿れば室町時代応仁の乱以前からやってたという所が凄いなと、粋というか、当時のセンスを思います」(「幣束」さん)
津和野町では毎年7月20日に町内11か所、27日に町内9か所で鷺舞が舞われる。
文化庁の「国指定文化財等データベース」によると、鷺舞はもともと京都の祇園会で演じられていたが、室町時代に山口の祇園会に移り、さらにそれが津和野の弥栄神社の祭礼にも伝えられたものと言われている。津和野ではいったん途絶えたが、江戸時代初期に京都の祇園会から移し伝えられ、それが今日も残っているそうだ。
他にも鷺舞が伝わった地域は数か所あるが、古来からの伝統的な姿が最もよく継承されているのが、津和野のものらしい。