道民が函館駅で「人命を救いました」 五稜郭駅に行こうとする修学旅行生に伝えた言葉
函館の五稜郭といえば、土方歳三を思い浮かべる人がいるかもしれない。
幕末期、新選組の鬼の副長として知られた土方は、1868年(明治元年)、旧幕府軍の榎本武揚らとともに箱館を訪れ、五稜郭を拠点に、新政府軍と戦った。
土方歳三推しだけでなく、「ゴールデンカムイ」や「ラブライブ」の聖地巡礼の旅先として人気がある函館から2022年6月19日、五稜郭を目指そうという観光客に向けて次のようなマップが投稿された。

「わかめごはん推進派ぴこ」(@picco_lo_)さんが投稿したマップは、JR函館駅から五稜郭を目指すときは、JR五稜郭駅に行くのではなく、路面電車で五稜郭公園駅まで行き、そこから歩くことを勧めている。
ツイートには、次のようなコメントも添えられている。
「五稜郭に行きたくてJR函館駅で切符買おうとしてる修学旅行生に『そっちじゃないですよ!!JR五稜郭駅は五稜郭からクッソ遠い何もない所ですよ!!五稜郭はあっちの路面電車に乗って五稜郭公園駅で降りて徒歩10分ですよ!!!』と声かけて人命を救いました」
JR五稜郭駅経由で行こうととする人に声をかけて、路面電車に乗ることを勧めたということだ。「人命救助」と自らの行動を讃えている。
実はこれ、函館市民にとっては常識だ。JR函館駅には、「五稜郭公園へは市電・バスが便利です」という見出しの案内板も、券売機のそばに設置されているのだが......。観光客にはちょっと探しづらいかもしれない。修学旅行生に限らず、五稜郭を目指す人たちは、けっこう函館駅で迷っているらしい。
投稿者が「人命救助」した時、いったいどんな状況だったのか? Jタウンネット記者は「わかめごはん推進派ぴこ」さんに詳しい話を聞いた。