道民が函館駅で「人命を救いました」 五稜郭駅に行こうとする修学旅行生に伝えた言葉
「JR五稜郭駅」じゃないですよ!」
投稿者「わかめごはん推進派ぴこ」さんは、当日の状況について、こう話した。
「6月18日の昼12時頃、偶然函館駅で人と待ち合わせしていたときの出来事です。改札上の電光掲示板を見ながら『五稜郭行き30分後だってさ』『あっ、ここICカード使えないんだ』と会話している高校生グループ(5~6人くらい)がいたので『もしかしたら五稜郭(史跡)に行くために五稜郭(駅)に行こうとしてる...?』と思い『どこに行きたいんですか?』声をかけました」
「学生時代に3年間観光のアルバイトをしていた名残りで、困っている観光客は積極的に助けたいと思っています。わたしも出身は函館ではないですし、よく旅先で迷子になるタイプの人なので、『その気持ちわかるよ......!』と思っています](「わかめごはん推進派ぴこ」さん)

また函館の交通事情に関しては、こう語った。
「一口に『五稜郭』といっても、史跡の五稜郭 、地名の五稜郭町 、バス停の五稜郭、路面電車の電停の五稜郭公園前などが存在し、同じような地域に集結しています。ところが、JR五稜郭駅だけ、えらい離れたところにあるんですよね。
ちなみにJR五稜郭駅は自動改札すらないので、初めて降りたときは名前の華々しさからかけ離れていてびっくりしました」(「わかめごはん推進派ぴこ」さん)
しかも駅の周りは何も目印がなく、車前提の道路が多く、風が強い上に時期によっては雪が降っているため、土地勘がない人が30分歩くのは「かなり怖いと思います」とのことだ。

「わかめごはん推進派ぴこ」さんは、さらに付け加える。
「函館の人は路面電車のことを『市電』『電車』と呼びます。JRは『汽車』です。地元の人に道聞いて『電車に乗って行けばいいよ』と言われたときに想像するものが他県民と違うので、それでまたややこしさがありますね」(「わかめごはん推進派ぴこ」さん)
函館で「電車」と言われたら、市電のこと。JRは「汽車」なのだ。五稜郭へは、「電車」で行こう。
「五稜郭○○」というバス停が多すぎる!
また「バスは?」という質問には、話題のツイートにぶら下げる形で、こう答えている。
「そもそも知らない土地でバスはハードルが高いし、『五稜郭ナントカ』を名乗るバス停が多すぎる、そしてそれらのどれも五稜郭の最寄ではないという罠があるのでバスはダメofダメです」

「五稜郭駅」から遠く離れた「五稜郭」。ツイートには各地の類似事例が寄せられている。
「東京で言えば、浅草寺に行くのに浅草橋駅で降りちゃいけないみたいな感じですかね。」
「名古屋で言えば、名古屋城行くのに名城公園駅で降りたらダメで、市役所駅で降りるのが正解に似てますね。」
「甲子園行くのにJR甲子園口で降りちゃうのと一緒だ」
「新幹線で新神戸駅を降りて 『......』 となる話と似ている事例ですね」
読者の皆さん。繰り返しになるが、函館で五稜郭を目指すときは、「JR五稜郭駅」は避けよう。
そして他の場所を目指すときも、一番近い駅やバス停はどこかを事前によく調べておくといいだろう。
函館市民にしかその偉さが伝わらないんですが、五稜郭に行きたくてJR函館駅で切符買おうとしてる修学旅行生に「そっちじゃないですよ!!JR五稜郭駅は五稜郭からクッソ遠い何もない所ですよ!!五稜郭はあっちの路面電車に乗って五稜郭公園駅で降りて徒歩10分ですよ!!!」と声かけて人命を救いました pic.twitter.com/GJ23dvLqOz
— わかめごはん推進派ぴこ (@picco_lo_) June 19, 2022