「満席の通勤電車に乗り込んだ私、妊娠7か月。車内にいた女子高生は、空席を見つけるとすかさず...」（愛媛県・30代女性）

シリーズ読者投稿～あの時、あなたに出会えなければ～　投稿者：Dさん（愛媛県・30代女性）

数年前、妊娠7か月のDさんは都内で電車通勤をしていた。

だんだんとお腹も目立ってきたものの、電車は混んでおり、座れることはほとんどなかった。

だがそんなある日、車内にいた女子高生がDさんのために「ある行動」を起こしたという。

＜Dさんの体験談＞

3年ほど前の秋頃のことです。私は妊娠７か月で、お腹も目立つようになっていました。

当時は都内に勤務していたので、電車で通勤をしていましたが、座れることはほとんどありません。

とはいえいっぱいの優先席の前にに行くと「代わってくれ」と圧をかけているようで気兼ねしてしまうため、いつもドア付近に立っていました。

車内で女子高生がキョロキョロ

その日も仕事を終え、いつもと同じように東西線西船橋行きに乗り、自宅を目指していました。もちろん座席に空席はありません。

ですが車内で立っていた女子高生が、私が乗り込んですぐに妊婦だと気がついたようで、近くに空席はないかキョロキョロと探してくれているのが分かりました。

私はそれだけでもとてもほっこりした気持ちになり、とても嬉しく、心のなかで感謝していました。

そんな時、次の駅に到着し、乗客の乗り降りがあったため、少し離れたところに座席が１つ空きました。

すると女子高生はすかさず

「空きましたよ！」

とわたしに声をかけてくれたのです。

自分も疲れているだろうに...

残念ながらすぐに他の人がその席を使い始め、私が座ることはできませんでした。

それでも勇気を持って声を掛けてくれたこと、多数の乗客が利用する電車内で自分も疲れているだろうに他人を思いやってくれたその女子高生の優しさは、当時の私には本当に身に沁みました。

だから「ありがとうございます」と伝えると、彼女はとても素敵な笑顔を返してくれました。

わたしの自宅の最寄り駅に着いてから降りる際にも女子高生には改めてお礼を伝えましたが、どこかでもしまた会うことができたら、この気持ちが伝えられたらといつも思っています。

あのときはありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて！

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

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