「手のり」させるにはデカすぎるけど... 愛知で発見された「文鳥電話ボックス」がカワイイ
2021年3月にリニューアル
なぜこの電話ボックスには文鳥が乗っているのか。Jタウンネット記者は設置者であるNTT西日本 東海支店を取材した。
広報担当者によれば、この電話ボックス自体は1985年から設置されているもの。
しかし、「相当昔のことであり、文鳥のオブジェの設置時期・経緯等については不明です」。
ただ、この電話ボックスは2021年3月に設備の更新を行っており、その際にオブジェもリニューアルされている。その経緯については、以下のように説明した。
「2020年10月に津島法人会弥富支部様から公衆電話BOXがかなり色褪せてきており、金魚と文鳥の町、弥富市のPRのためにもリニューアルをしてほしいとのお話をいただいたのがきっかけです」
弥富市のウェブサイトによると、弥富で文鳥の飼育が始まったのは江戸時代末期。それ以降農家の副業として文鳥飼育が続けられ、最盛期にあたる1975年ごろには200軒以上の文鳥農家が存在した。
ちなみに、一口に文鳥と言っても羽の色にはバリエーションがあるが、全身が真っ白の白文鳥は明治時代の弥富で誕生し、それが全国に広まっていったという。
文鳥とゆかりの深い弥富市。電話ボックスだけでなく、歴史民俗資料館に2羽の「文鳥学芸員」がいたり、文鳥が描かれたマンホールがあったりと、数々の「文鳥スポット」が存在している。
2020年の時点で市内の文鳥農家は2軒にまで減ってしまったそうだが、文鳥たちはいまなお、地元の人から、市のシンボルのひとつとして愛され続けている様子。
これからも訪れる人をほっこりさせる存在でいてほしい。